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2025/02/09

レザーコートのクリーニング施工

みなさんこんにちは、革研究所 堺店です。

ブログをご覧いただきありがとうございます (^_^)/

 

今回は、レザーコート

クリーニング施工をご紹介いたします。

 

河内長野市在住 T様からご依頼をいただきました。

 

目次

①施工前の画像とご説明

②施工後の画像とご説明

③今回のクリーニング施工の工程

④コートの種類のご紹介

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

 

 

①施工前の画像とご説明

写真をご覧の通り、袖口やポケットなどに汚れや白カビがあります。

今回はクリーニング施工を行いレザーコートを綺麗にしていきます。

 

レザーコートやレザージャケットを押入れや箪笥などに

保管したままにしておくと空気に触れないため、

カビが発生することがあります。

 

今回はクリーニング施工を行いレザーコートを綺麗にしていきます。

 

 

②施工後の画像とご説明

    

いかがでしょうか!!

クリーニング施工をすることで、袖口やポケットなどに汚れや白カビが

除去できキレイな状態になりました。

 

レザーコートやレザージャケットは定期的に風通しの良い場所に

干して空気に触れさせてあげる事が大切です。

また、いくら定期的に風通し良いよころに干してもクリーニング、

保湿ケア(オイルの塗り込み)をしてあげることで綺麗な状態で

着装することができます。

 

③今回のクリーニング施工の工程

1,クリーニング

バッグに長年の使用によって蓄積された手あかや皮脂などの油汚れや

カビを取り除く

2,オイル仕上げ

レザーコート全体にオイルを塗り仕上げます

 

 

④コートの種類のご紹介

フォーマル系のコート

チェスターフィールドコート

礼装用途にも使用される外套。屋内礼装・屋内準礼装である燕尾服、

モーニング、ディナージャケット(タキシード)、ディレクターズスーツの上に

着用しても礼を失しないとされています。

フロックコートや背広に似た形状で、ノッチト・カラーで、胸に箱ポケット、

両脇にフラップ付きポケットが付き、ウエストをやや絞った背広を巨大化したような外見です。

前袷は本来シングルフロントの比翼仕立てででしたが、

ダブルフロントの物もあり、どちらの形であっても中に着込んだ上着が

見えないようにVゾーンを狭く着丈を長く作るのが伝統的な意匠になります。

また上襟をベルネットやサテンなどの光沢のある別素材で仕立てると、

よりドレッシーな衣装となります。

名前の由来はイギリスのチェスターフィールド伯爵が

最初に着たという説が有力とされる

 

 

セミフォーマル系・スポーツ系

アルスターコート(ガーズコート、ガーズマンコート)

フレンチコートの元祖。元々、北アイルランドのアルスター地方産の

ウール素材を使用したことが名の由来となっています。

1860年代末に男性用として登場し、のちに女性用にもデザインが

採用されるようになりました。

英国の旅行着として流行し、シャーロック・ホームズのシリーズの

一作におけるホームズの旅行用コートとしてもアルスターコートが

取り上げられています。

アルスターカラーの前袷がダブルフロントの6ボタンか8つボタンが特徴です。

取り外しができるフードやケープつきで、背バンドという帯が背中に付いています。

仲間にポロコート、ブリティッシュウォーマーがあります。

重い生地で仕立てることが多かったためヘビーコートとも呼ばれています。

また袷の深いダブルフロントで嵐にも耐える意味からストームコートとも呼ばれています。

 

 

ポロコート

ポロ競技者が待ち時間に着用するイギリス発祥の厚手ウール製のロングコートで、

ブリティッシュウォーマー、アルスターコートと関連が深いです。

元々ウエイト・コートと呼ばれていましたが、アメリカに渡り、

ブルックス・ブラザーズ社からポロコートの名で売り出されました。

ダブル6つボタン、背バンドが付き、袖口は幅広の折り返しのターンナップカフ、

襟はアルスターカラーまたはピークドラベル、ポケットは

大きめのフレームドパッチ式ポケットが特徴です。

日本には20世紀半ばにアイヴィールックのアイテムの一つとして

米国経由で紹介されました。

その当時ブルックス・ブラザーズ社が提案したキャメルブラウンのポロコートが

人気を博しました。

ブルックス・ブラザースモデル以前の、英国での伝統的ポロコートは

ダークカラーが中心であったとの説もあります。

 

 

カバーコート

古くは乗馬や狩猟の際の防寒コートとして、カバートクロスと呼ばれる

丈夫な綾織りウールで作ることから名づけられたコート。

カバートクロス生地は、狩猟時に獲物を追いながら木立や藪をくぐり抜ける

際に引っ掛かったり鉤裂きが起きにくいように、

起毛を寝かせ滑らかに仕上げられていることが多いです。

チェスターフィールドコートと同様にフォーマルで用いられる場合もあります。

また20世紀前半英国の街着として流行しました。

袖や裾に3本から4本のステッチ(レールウェイステッチと呼ばれる)が入り、

前袷は風が入りにくい比翼仕立てのシングル3つまたは4つボタンとなっています。

 

 

ローデンコート

(ローデンシューティングコート、オーストリアンローデンシューティングコート)

オーストリア西部のチロル地方でつくられる厚手の縮絨ウール生地

ローデンクロスで作られるコートです。

本来は狩猟や農業、林業に用いられました。

ローデンは、ウール本来の脂を残すことにより、防水性を持った素材で、

多様な色に染められています。

深めの前袷に打ち抜きのくるみボタン、脇の下を縫い付けないことにより

肩周りの可動域を広く取り猟銃を構えやすくするフローティングショルダー構造、

肩甲骨あたりまで達するインバーテッドプリーツ、裏地をつけない

一枚仕立てなどが特徴です。

昔ながらのローデンコートはローデン・グリーンと呼ばれる緑がかった色合いのものが多いです。

本来狩猟用のスポーティーなコートですが、

フランツ・ヨーゼフ1世などが着ていたこともあり

フォーマルなコートとして用いられる場合もあります。

70-80年代にヨーロッパで街着として流行しました。

 

 

スポルベリーノ

イタリア発祥の比較的軽量な防寒コートです。

芯地や肩パッドなどの副素材がほとんど無い柔らかい着用感が特徴。

研究職の白衣、ダスターコートを外出用に転用したとの説があります。

チェスターフィールドコートの意匠を踏襲していますが、

チェスターフィールドよりもフォーマル性は低くドレス・カジュアルの場が中心です。

 

 

マント系

インバネスコート

取り外しのできる長めのケープの付いた男性用のコートです。

袖があるものと無いものがあります。

スコットランド北西部のインバネス地方で生まれました。

日本へは明治時代に、袖がないものは「とんび」「二重回し」などとも呼ばれ、

着物と組み合わせて着用されました。

かつては礼装用途にも使用されていたコートになります。

 

ケープ

肩からゆったり下がる袖なしのコートです。

通常は前開きで、円形裁断や直線裁ちなどがあり、丈や素材、

デザインは多種多様になります。

ケープのポルトガル語である「カッパ (capa) 」は、

日本に入り合羽(かっぱ)となりました。

 

クローク

袖なしのコートのことで、ケープの一種になります。

古くは男性用のオーバーコートの一種(ケープ、マント)を指しました。

着た形が釣鐘に似ていることから、フランス語で釣り鐘を意味する

クロッシュあるいは、クロークからきています。

 

マント

ゆったりとした袖なしのコートで、ケープよりも長めの物の多くを指し、

日本でも一般にマントと呼ばれています。

袖のあるものも含めコートの類を指す言葉としても使われています。

戦前に防寒着として用いられていました。

17世紀〜19世紀頃に礼装用途にも使用されていたコートです。

 

 

ビジネス・群服関係のコート

ブリティッシュウォーマー

(ブリティッシュウォーム、グレートコート

第一次世界大戦のイギリス陸海軍の士官の軍服に使用された

厚手ウール素材の防寒コートです。

アルスターコート、ポロコートの一種となります。

前袷はダブル仕立てで、勲章付きの軍礼装の上に羽織る前提で

容積を大きめに作ることが多いです。

膝丈か少し短めの丈で、インバーテッドプリーツは馬に乗ることを

想定したボタン留めで、肩章が付いているのが特徴です。

 

タイロケン(タイロッケン)

もともと英国バーバリー社の19世紀末頃のオリジナル・デザインで、

冬季軍装として多く用いられました。

フロントボタンがなく、タイでロックするすなわち帯で固定するという

名称由来の通り、ウエスト全周を共素材のベルトのみで絞って留める

ガウンのような構造となっています。

ベルトはバックル付きで、コートの後ろ中心部と、前脇部分に留めつけられています。

シングルフロントながらダブルフロントに見えるほど前袷が深く、

綿やウールのキャバジンでつくられることが多いです。

 

トレンチコート

防水素材製の肩章付ダブル前のベルト付きコートです。

前述のブリティッシュウォーマー、タイロッケンコートを原型として、

ラグランスリーブ、ガンパッチ、エポーレット、手榴弾携行用Dリングなどを

追加した軍用機能性コートです。

トレンチの名称は英国軍が第一次世界大戦時の塹壕戦で着用されたのが由来です。

バーバリーが発明した目の詰まったゴム引きコットンギャバジンなど、

汚れにくく雨風を通しにくい素材で作られることが多く、

戦後は一般市民に広がりました。

 

ステンカラーコート

(バルマカーンコート、バルカラーコート)

飾りがないシンプルなコートです。

日本ではステン・カラーと称され、後ろ衿腰が高く、

前のあき止まりが少し低く衿先が四角い形状をした衿の付いたコートです。

「バルマカーン」はスコットランドの地方名に由来しており、

「バルカラー」は「バルマカーンカラー」の略です。

日本には20世紀半ばにアイヴィールックのアイテムの一つとして紹介され、

以来、ビジネススタイル向けコートの定番として定着しました。

ラグラン袖使いが一般的ですが、ラグランは撫で肩を強調する

シルエットになるため近年では、セットインスリーブ式のややスクウェアな

シルエットのものも増えています。

腰や袖のベルトが付属しているものもあります。

 

スプリングコート

春用の薄手のコート、トレンチコートから変化しました。

軽い防寒性とほこり除けを兼ねたもので、合成繊維や混紡素材、

薄手ウールなどで作られています。

和製英語で、ほぼ英語のトップコートに対応しています。

 

マッキーノコート

厚手ウール製で、Pコートに似た形をした丈の短いコートです。

普通ダブル前で、大きなショールカラーやノッチドカラーがつき、

派手目の大きな格子柄が特徴となっています。

オリーブ色やカーキが多いです。

腰や袖のベルトが付属しているものもあります。

植民地時代の交易地であったアメリカ・ミシガン州のマッキーノに集まる

ネイティブ・アメリカンが好んだ素材であったことが由来です。

 

 

カジュアル・軍服関係のコート

M-51シェルパーカ

50年代にアメリカ軍の野戦用コートとして採用されました。

60年代初期に流行したモッズルックで着られたフード付きコートで、

ドローストリングで腰を絞ることができます。

裾の後ろが割れた作りで、裾に縫い付けられた紐で腿に

巻き付けられるようになっています。

日本では主に「モッズコート」として知られていますが、

アメリカ軍では「コート」ではなく「パーカ」と呼ばれています。

軍用パーカーは完全武装した兵士が装備の上から着るので

普通のコートの基準で考えると大きいそのサイズ感に特徴です。

 

M-65フィールドジャケット

60年代にアメリカ軍の野戦用ジャケットとして採用されました。

マウンテン・パーカに似た機能性と堅牢性を最優先としたデザインで、

オリーブグリーン色の耐水性綿素材で作られています。

古着の世界などではジャケットと呼ばれていますが、

アメリカ軍では「コート」に分類されています。

 

M65-シェルパーカ

M-51シェルパーカの後継として60年代にアメリカ軍の野戦用コート

として採用されました。

フードが取り外せるようになっています。

 

ダッフルコート

厚手の起毛ウール素材を使ったフード付きの腰丈コートです。

前開きを、角型のトグルボタンを細紐にかけて留めるのが本来のスタイルで、

現在はボタン留めも見られます。

第二次世界大戦時に英国海軍が主に艦上用のコートとして採用し、

後に一般化しました。

 

ピーコート

水兵や船員の着る厚手ウール製の腿丈コートです。

ダブル打ち合わせで、風向きによって左右どちらを上前にすることもでき、

手を暖めるために縦に口を切ったマフポケットが付いているのが特徴です。

衿はノッチッドラぺルで後ろにベンツが付いています。

色はネイビーブルーが基本で、英国海軍が採用しました。

士官用は膝丈、兵用は股丈が多いのが特徴です。

 

エクワックスパーカ

80年代にアメリカ軍の野戦用コートとして採用されました。

エクワックス(ECWCS)というレイヤリングシステムの一部で、

生地には防水でありながら透湿性を合わせ持つゴアテックスが使用されています。

 

 

カジュアルのコート

スパニッシュコート(ゴールコート)

スパニッシュカラーと呼ばれる、襟が特徴のカジュアルなコートです。

コーデュロイで作られることが多いです。

 

スペクテーター・コート

スタジアムや野外スポーツ観戦のときなどに着用するコートです。

別名スタジアム・コートや、ベンチ・ウォーマーとも呼ばれています。

防水性のある合成繊維素材などで作られ、衿や裏地にボアやファー、

ニットなどを使い、前開きをトグルボタンやドットボタン留める

カジュアルなデザインで、カラフルでチームのロゴ入りの物が多いです。

スペクテーターとは、スポーツ観戦する人の意味。

サッカー選手が待ち時間にはおるベンチ・ウォーマーの一種で、

応援するチームのカラーやマークが入ったサッカー観戦用のコートの事、

特にサポーター・コートと呼びます。

 

ダスター・コート

春先に風でほこりが多いときなど、主に「ほこりよけ」として着る薄いコートで、

綿や合成繊維の目が詰んだ素材で作られています。

防水性もあり、レインコート兼用のものが多いです。

西部劇でよく着用されています。

 

ドゥブリョンカ(シューバ)

ロシアで着用される革製のコートです。

 

トッパー・コート

主に冬の防寒に用いられる、腰丈で裾広がりにフレアが入った

女性用のコートのことで、略してトッパーとも呼ばれる。

1940年代初めに流行しました。

 

ドライビングコート(カーコート)

自動車がオープンカーが主体だった頃に発明されたコートです。

運転の妨げにならないように腰丈程の短めの丈が多いです。

防風のために目の詰んだ綿や革、ナイロンが多い。

 

ドンキーコート

スパニッシュコートの一種。和製英語。

 

パルトー

フランス語でオーバーコートの総称。

現代では丈が短く裾のゆったりしたトッパー風の女性用コートの事です。

歴史的には、もともと14世紀には男性用として普及しましたが、

19世紀には男女両方に使われるようになり、その内容は多様化しました。

 

バレル・コート

肩が丸まり裾がすぼまっているカットで、真ん中が膨らんだ感じを表現した、

胴が樽(バレル)形のように膨らんでいるシルエットをしたコートです。

 

ブランケット・コート

毛布(ブランケット)のような厚手で大柄のウール素材を使ったコートです。

ポンチョ型など直線裁ちに近い、単純な裁断のものが多い。

 

ベスト・コート

袖のないロング丈のベスト(チョッキ)風のコートのこと。

別名、ロング・ベスト、ジレ・コートなどとも呼ばれています。

 

ポンチョ

もともと南米のインディオが着ていた民族衣装です。

布の中央部に開いた穴に頭を通して上から被る毛布状外衣。

現在は世界中で愛用され、多様な素材で作られています。

 

マハラジャ・コート(ネール・コート)

インドの王族であるマハラジャが着る服を思わせる立襟で前あきの細身のコートです。

マハラジャはインド語で藩王や士侯など王族の意味。

インドの首相のジャワハルラール・ネルーからネール・コートとも呼ばれています。

 

ラップ・コート

ボタンや留具を使わず、体に巻き付けるように深く打ち合わせ、

同じ素材のサッシュ・ベルトでとめるコートです。

多くはダブル前で、ベルト構造などが異なる似たデザインの物に

タイロケンがあります。

 

ランチ・コート

屋外作業に適した実用性が高い防寒性のある3/4丈のショートコートです。

コットンスウェード製のウエスタン感覚のものや、

刈り込んだ羊の毛皮を裏替えした皮革スエードで作られた

シアリング・コートなども含まれています。

ランチは米国の大牧場のことで、牧場で働くカウボーイが着用しました。

 

ルダンゴト

もともとは、男性用の乗馬コートのことを指していましたが、

現在ではウエストが絞られた裾が少し広がったコートの総称で用いられています。

語源は、英語のライディング・コートが訛ってフランス語化した

歴史服ルダンゴトからきています。

18〜19世紀に男性が着用したウエストが絞られた丈長のコートまたは、

そこから派生した女性用のガウンやコートの呼称で、

時代により様々なデザインがあります。

 

ここまでレザーコートの種類の歴史についてご紹介させていただきました。

私たちの身近には色々な製品があります。

今後もブランドやソファなどについての歴史などをご紹介したいと思っております。

 

お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、

カラーチェンジなどがありましたらお気軽に革研究所堺店にお問合せください。

 

 

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

革研究所  堺店

住所:〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16 革研究所 堺店

電話番号: 072-200-3500

E-mail:  support@sakai-kawaken.com

URL:  https://sakai-kawaken.com

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定休日:日曜日、祝日に加え

土曜日・月曜日は不定休でお休みさせていただきます。

 

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堺市南区、堺市美原区、泉大津市、大阪狭山市、河内長野市

大阪府南部(泉佐野市、富田林市他 )

 

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ご来店する際は、事前におおよその日時のご連絡をお願いいたします。

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TEL 072-200-3500

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