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2025/01/29

エコーネス ストレスレスチェアのリカラー施工

みなさんこんにちは、革研究所 堺店です。

ブログをご覧いただきありがとうございます (^_^)/

 

今回は、エコーネス ストレスレスチェア

リカラー施工をご紹介いたします。

 

和泉市在住 S様からご依頼をいただきました。

 

 

目次

①施工前の画像とご説明

②施工後の画像とご説明

③今回のリカラー施工の工程

④エコーネス  歴史のご紹介

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

 

 

①施工前の画像とご説明

写真をご覧の通り、全体的に色褪せており、

座面、肘置き、にスレ傷があります。

 

このままの状態で使用しているとスレ傷がひどくなり、劣化が進むと

革がひび割れたり、革が破れる場合もあります。

 

スレ傷は、衣服が擦れてたり、肌が当たる部分にスレ傷ができます。

革がひび割れた状態は、ひび割れ補修が可能です。

革が破れた場合は、革の部分張替え施工になります。

 

今回は、革のひび割れや革が破れていないので、

座面、肘置きのスレ傷補修、リカラー(染め直し)施工を

することで綺麗な状態になります。

 

 

②施工後の画像とご説明

いかがでしょうか!!

座面、肘置きのスレ傷と全体的に色あせていましたが、

スレ傷補修、リカラー(染め直し)施工をすることで

綺麗な状態になり劣化を食い止めることができます。

また、補修前の状態で使用しているよりもより長く愛用することができます。

 

今回のご依頼は、リカラー(染め直し)施工でしたが、

革の色をカラーチェンジ施工も可能です。

革の色をカラーチェンジすると今までと違った室内の景観や風合いを

楽しむことができます。

 

 

③今回のリカラー施工の工程

1,クリーニング

長年の使用によって蓄積された手あかや皮脂などの油汚れを取り除く

2,非塗装部分の養生(マスキング)

革以外の塗装しない部分の養生

3,擦り傷や荒れた革表面を平滑にする

スポンジ研磨材を使用し、エコーネス  ストレスレスチェア全体を研磨、削りカス除去

4,脱脂

アルコール系の溶剤を使用し、脱脂作業

手の油分やスポンジ研磨後の削りカスなどを除去

5,補修剤の擦り込み

座面、肘置きのスレ傷に補修剤の擦り込みとスポンジ研磨材で研磨、

確認を繰り返し平滑にし凸凹を整える

6,革の表面を平滑に仕上げる補修剤を塗布

エコーネス  ストレスレスチェア全体に補修剤を塗布し、平滑にする

7,乾燥

8,塗料を調色

数種類の塗料からグラム単位で調色

9,調色した塗料+色止めコーティング剤を塗布

スプレーガンで調色した塗料と色止めコーティング剤をエコーネス  ストレスレスチェアに塗布

10,乾燥

塗料と色止めコーティング剤を塗布した部分に触れたり、

当たらないように気を付けて乾燥

11,オイル仕上げ

エコーネス  ストレスレスチェア全体にオイルを塗り仕上げます

 

 

④エコーネス  歴史のご紹介

1934年、イェンス・エルリンセン・エコーネスは、

北欧ノルウェー王国の西海岸、シンキルヴェンの小さなコミュニティで

家具メーカーを設立しました。

 

家具メーカー設立後まもなく、3 人の従業員を抱え、

ドイツ製の中古機械を使用していたスプリング工場が最初の顧客を見つけました。

その後、ノルウェー全土で家具やマットレス用のスプリングの販売に成功し始めました。

 

1934年、エコーネスはベッドや家具用のスプリングを数種類開発しました。

イェンス・エルリンセン・エコーネスは、海外からインスピレーションを得て、

より多くの機械を導入することによって生産量を増やし始めました。

1946年にアメリカに旅をした後、スプリングマットレスの生産のためにアメリカの機械を購入しました。

 

1971年に約2年の差月をかけてストレスレスチェアの第1号モデル開発し、発売しました。

 

発売以来、北欧のノルウェー王国で開発・製造・販売を一貫して

行っている北欧最大規模のリクライニングチェアの専業のメーカーです。

 

世界50か国以上で800万台以上を販売され、

50年以上世界中の人々に愛用され続けています。

ストレスレスチェアといえば、S字にカーブした2本の脚と丸いベースが浮かびます。

これは、確かな安全性・耐久性を考慮したアワーグラス(砂時計型)と

呼ばれるオリジナルデザインです。

ストレスレスチェアは、「形状だけでも他社製品に比べ十分な識別力」を

有する商品として、コカコーラのボトルやヤクルトの容器のように、

立体商標として認められています。

 

ストレスレスチェアの基本の構造は53年間変わらず使われ続けています。

 

ストレスレスチェアの最大の特徴は、操作が不要なリクライニング機能です。

一般のリクライニングチェアは、電動やレバーで角度の調整を

行なってから座りますが、ストレスレスチェアは座ると、

自分の体の重みで取りたい姿勢を自然に合わせてくれます。

 

自分の姿勢が安定する位置でピタッと合わせて安定してくれるので、

ストッパーが装着されていません。

また、姿勢を変えた時には腰部分のスプリングが前後に動くことに

よって背中の隙間を解消してくれます。

姿勢に合わせてヘッドレストの角度も変化してくれるので、

頭をヘッドレストにしっかりつけたまま、TVや読書に最適な

姿勢や視線をキープしてくれます。

ストレスレスチェアは素材にもこだわっており、高密度ウレタンで

心地よい沈み込みとフィット感、ヘタリにくい優れた耐久性を実現しています。

ストレスレスチェア全体を最高級の牛本革で仕上げています。

オットマンは、ストレスレスチェアのほとんどのモデルに

最初からセットになっています。

ストレスレスチェアは、リクライニングした際の角度や座り心地に

オットマンが付属していることを前提に設計されているそうです。

 

 

人気のモデルのご紹介

ストレスレス レノ

 

上級タイプのレノというシリーズは世界的に人気があります。

一人ひとりの体格・体型に合わせた、S、M、Lと3サイズがラインナップされています。

革はすべて本革となっていますが、顔料仕上げやセミアニリン仕上げ

などの4種類のグレードがあり、合計50色以上の豊富なカラーバリエーションが

あるそうです。

 

50色以上もカラーがあれば迷ってしまい、決めるのに時間がかかりそうですが、

カラーバリエーションが豊富なので、自分好みのカラーを探せます。

 

上級タイプのレノの特徴

ノルウェーなどの北欧では厳しい寒さの長い冬、長い夜という

北欧ならではの避けることができない環境があります。

このような環境で過ごすには、家の中で快適にくつろげて過ごせるかどうかは、

非常に大切なことでした。

北欧ならではの避けることができない環境、文化から生まれたのが

ストレスレスチェアとなっています。

 

基本の構造、クッションに加えて柔らかいクッションをトップに重ねているため、

座り心地がふんわりとしています。

 

機能としては、座って重心を後ろに掛けるだけで自然とリクライニングしてくれます。

ここまでは、他社のリクライニングチェアでも見られる機能となっていますが、

ストレスレスチェアの場合は、ヘッドレストの高さを変えることができ、

自分のリラックスできる位置に調整できるようになっています。

 

もし、リクライニングしてヘッドレストの高さが合っていない場合は、

首が疲れたりして快適な姿勢を保つことができません。

普通のリクライニングチェアだとこのままなのですが、

ストレスレスチェアの場合は、一人ひとりの頭の高さに合わせて

ヘッドレストの高さを調整することができるモデルがあります。

また、ヘッドを前に引っ張ると少し立ち気味のヘッド部分が倒れて、

フルリクライニング状態にすることも可能です。

 

オットマンにも特徴があります。

一般的なリクライニングチェアのオットマンは座面が

フラットの状態で固定されています。

 

固定された座面でリクライニングすると、ふくらはぎの裏側に

隙間が出来てしまいます。

この状態では、面ではなく点で支えている状態となり、

足が疲れたりして、リラックスした座り心地は得られません。

 

ストレスレスチェアのオットマンは普通に座っているだけでは、

オットマンの座面はフラットの状態ですが、リクライニングをすると

座面の角度が自然に変わるように設計されています。

 

上級タイプのレノは発売されてから20年以上のロングセラーモデルとなっています。

 

 

ストレスレスチェア コンサル

コンサルはスタンダードモデルとなっています。

 

コンサルの価格はレノの約半分程度の価格となっています。

サイズも上級タイプのレノと同様に一人ひとりの体格・体型に合わせた、

S、M、Lと3サイズがラインナップされています。

 

内部構造は上級タイプのレノとほとんど同じ構造となっていますが、

上級タイプのレノの価格に約半分程度になっているのかといいますと、

ストレスレスチェアのフォルムに違いがあります。

 

上級タイプのレノは、ボリューム感のある包み込むような

柔らかいフォルムとなっています。

 

コンサルのシンプルですっきりとしたフォルムとなっています。

また、座り心地に大きい影響を与えるクッションや内部の詰め物の量も違うそうです。

張地の皮革のグレードにも違いがあります。

 

コンサルは上級タイプのレノと同様に発売されてから

20年以上のロングセラーモデルとなっています。

 

 

ストレスレスチェア ビュー

2015年に発売された新しいモデル ビューです。

 

今までのストレスチェアの機能をそのままに、ロッキング機能

(心地よく揺れる機能)を新しく加えたモデルとなっています。

人の体の動きに合わせて何の操作もなしに自然にバランスをとり、

ロッキングしてくれます。

 

 

ここまでエコーネスの歴史についてご紹介させていただきました。

私たちの身近には色々な製品があります。

今後もブランドやソファなどについての歴史などをご紹介したいと思っております。

 

お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、

カラーチェンジなどがありましたらお気軽に革研究所堺店にお問合せください。

 

 

施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

革研究所  堺店

住所:〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16 革研究所 堺店

電話番号: 072-200-3500

E-mail:  support@sakai-kawaken.com

URL:  https://sakai-kawaken.com

LINE:  https://lin.ee/I578UYx

営業時間:10:00~18:00

定休日:日曜日、祝日に加え

土曜日・月曜日は不定休でお休みさせていただきます。

 

出張可能エリア

堺市堺区、堺市北区、堺市中区、堺市西区、堺市東区、

堺市南区、堺市美原区、泉大津市、大阪狭山市、河内長野市

大阪府南部(泉佐野市、富田林市他 )

 

公共交通機関でのご来店

  JR阪和線 上野芝駅より徒歩17分

 

お車でのご来店

阪神高速湾岸線 出島出口より約15分

阪和道 堺インターより約15分

納品等で外出している可能性がございますので、

ご来店する際は、事前におおよその日時のご連絡をお願いいたします。

革修理対応製品

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革鞄・バック

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革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。

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革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。

革靴・ブーツ

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男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。

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革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。

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自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。

店舗情報

革研究所 堺店

代表者 藤林 薫
所在地 〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16
TEL 072-200-3500

対応エリア
大阪府 堺市全域・堺市近隣エリア

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