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革修理ブログ
2024/12/15
アンタカラーナ 長財布のカラーチェンジ施工
みなさんこんにちは、革研究所 堺店です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、アンタカラーナ 長財布
カラーチェンジ施工をご紹介いたします。
目次
写真をご覧の通り、所々に汚れがあり全体的に少し色落ちしています。
汚れたままそのまま使用していると革が硬化しひび割れてくる場合があります。
今回はクリーニングを行い、クリーム系ホワイトからブラックに
カラーチェンジ(表側の革の色をカラーチェンジ)をする事で
キレイな状態になります。
いかがでしょうか!!
所々にあった汚れと少し色落ちがありましたが、
クリーニング、カラーチェンジををする事で綺麗な状態となり
劣化を食い止めることができるので補修前よりもより長く愛用する事ができます。
また、カラーチェンジをした事で今までと違った風合いを楽しむことができます。
1,クリーニング
長年の使用によって蓄積された手あかなどの油汚れを取り除く。
2,非塗装部分の養生(マスキング)
ファスナーや金具など塗装しない部分の養生
3,革の表面を平滑に仕上げる補修材を塗布
財布全体に補修材を塗布し、平滑にする
4,乾燥
5,塗料を調色
数種類の塗料からグラム単位で調色
6,調色した塗料+色止めコーティングを塗布
スプレーガンで調色した塗料と色止めコーティングを財布に塗布
7,乾燥
塗装した部分に当たらないように気を付けて乾燥
8,オイル仕上げ
財布全体にオイル塗り仕上げます
世界における財布の始まりは、硬貨の歴史から始まります。
諸説がありますが、通貨を入れる財布としての記録では、
財布の歴史は紀元前まで遡り、紀元前670年頃のアナトリア半島
(現在のトルコ付近)を中心に栄えた国家であるリュディアが、
世界最古の硬貨(エレクトロン貨)を発行しました。
人々はその硬貨を革製の袋に入れて使っていたと言われています。
古代ローマでは、皮を縫い合わせて作った小さな袋「サーキュラ」を
使用して貨幣を携帯していました。
これらの財布はベルトにつけられ、外出時に金銭を安全に
携帯するための手段として役立っていたそうです。
また、中国では絹や布で作られた「布袋」が使われていました。
布袋は財布の役割だけではなく、様々な貴重品を入れるのに用いられていました。
古代の財布は、現代の財布に比べるとシンプルでしたが、
当時の人々の生活においては無くてはならない存在でした。
中世ヨーロッパでは、財布はさらに多様化し、機能性と美学が高まりました。
皮を革へと変化させる「鞣し(なめし)」の技術が発展したことにより、
革製の素材が主流になり、加工技術も発展したことで、
複雑な装飾が施されるようになります。
貴族や商人たちは、身分の象徴として豪華な財布を持つことが一般的でした。
17世紀には、金属製のフレームが組み込まれ、
開閉が容易な「がま口財布」などの原型とも言える財布が
できていたと言われています。
産業革命を経て、ミシンなどの縫製機械の進化に伴い、
大量生産が可能となり、より一般の人々にも広く普及されるようになりました。
ケースの素材自体は、貨幣時代と変わらず牛革や馬革が主流でしたが、
形については、紙幣をそのまま折らずに入れられるタイプ(長財布)の原型も
この時代にできたと言われています。
そして、世界で流通経済がさらに発展すると、
貨幣(紙幣や硬貨)中心の経済になり、大切なお金を持ち歩く財布は、
人々にとって欠かせないものとなりました。
用途に合わせたものや縁起を担いだものや財布のデザインも多様化していきました。
日本の財布の歴史
平安時代までは物品どうしを交換する経済が主流でした。
平安末期になると平家を始めとする時の権力者たちが
中国等の諸外国と貿易を始めたことで、渡来銭(硬貨)が
日本国内でも使われるようになりました。
室町時代になると、渡来銭だけでは不足したことで、
自国内でも硬貨が鋳造されるようになります。
この頃の硬貨は、真ん中に穴が空いており、人々はその穴に紐を
通して束ねて持ち歩いていました。
江戸時代初期までは、硬貨を紐で銭を束ねていた人が多かったのですが、
治安が安定すると飲食店などのお店も増えたことで、
頻繁に硬貨の出し入れすることが増えました。
硬貨の出し入れすることが増え紐で束ねるスタイルは不便なため、
いっぺんに出し入れできる「巾着(きんちゃく)」へと変わっていきました。
江戸時代中期には、幕藩体制が確立すると、自領内で
流通する貨幣として各藩は「藩札(紙幣)」を発行しました。
紙幣を収納できる布製の財布、いわゆる「紙入れ」が作られました。
この紙入れは、元来の「懐紙入れ」(懐紙という、現代でいうメモ用紙、
ハンカチ、ちり紙などの用途で使われていた和紙を入れるもの)を
ベースに作られたと言われています。
お洒落にうるさい江戸っ子を中心に、紙入れ用のお洒落な留め金の細工なども
出はじめ、デザイン性も豊かになりました。
また、小判を持ち歩くためのマチがある横長の三つ折りの財布なども、
この頃に誕生しました。
明治時代には、欧米文化の影響を受け始めると、財布のデザインも
大きく変化しました。
その代表が「がま口」です。
今では和財布の代表とも言われるがま口ですが、
明治初期に、ヨーロッパの貴婦人たちが舞踏会などに
携えていたバッグなどの金具からヒントを得たもので、
明治時代には日本で大流行しました。
「がま口」の名前の由来は、一説にはガマガエルの大きく開く口に
似ているからと言われています。
ガマガエルは金運を呼ぶといわれることから日本人には親しまれてきました。
近年では、クレジットカードの普及や服装の多様化により、
個々の好みや用途に応じた財布へと進化しています。
例えば、デザインや形においては、ポケットに収まるミニサイズの財布や、
複数のカードを収納できる二つ折りの財布など、素材や機能においては、
クロコダイルなどの革製品やナイロン製のもの、
ファスナーやマジックテープを使ったものなど多種多様にあります。
このような財布の進化の一因には、ファッションブランドの台頭が挙げられます。
世界的なブランドの財布の一例を挙げると、
「LV」のモノグラムが有名で、耐久性に優れた素材を使用し、
落ち着いた色合いで、服装やシーンを選ばない
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の財布。
「柔らかく肌触りが良く、持つ者の体にフィットする感覚を与えてくれる」
と言われる上質な革を使った財布が特徴で、デザインはシンプルで
シックなものが多く男性に人気がある、
スペイン王室の御用達のブランドのロエベ(Loewe)。
素材に特徴があり、皮の型押しの模様がキャビアに似ている
理由から名付けられた「キャビアスキン」という
人気ラインのシャネル(Chanel)の財布。
高級馬具を扱っていたことから、最高級の革皮使用し、
その技術の高さで有名なエルメス(Hermès)の中でも、
定番の財布として愛され続けている「ベアン(bearn)」。
野球のグラブのように丈夫でしなやかな美しいレザーを再現した
「グラブタンレザー 」や「シグネチャー・コレクション」で
人気の財布を輩出しているコーチ(Coach)。
ダブルGのモノグラムのデザインで、男女・年齢を問わず
世界中で愛されるグッチ(Gucci)の財布。
また逆に、多くのデザインに、さり気なくロゴが施されている
カルティエ(Cartier)の財布。
などのラインナップがあります。
日本のブランドでは、
ポーター(PORTER)、コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)、
サマンサタバサ(Samantha Thavasa)などの財布のラインナップが
人気をがあります。
財布の種類
長財布
長財布はその名の通り、縦長の形状が特徴です。
カード、紙幣、小銭などがきれいに整理され、
一目で見て取り出しやすいことが魅力です。
多くのモデルでは紙幣を折り曲げずに収納できるため、
ビジネスシーンでの使用に適しています。
レザー製のものが多く、エレガントな外見はフォーマルな場でも好まれています。
2つ折り財布
コンパクトさが求められる場面で便利なのが、2つ折り財布です。
小さめのバッグやジーンズやパンツなどの後ろポケットにも収まりやすく、
必要最低限のカードや現金を持ち歩くのに適しています。
開閉がシンプルで使いやすく、若者から高齢者まで幅広い年齢層に
支持されています。
3つ折り財布
さらにコンパクトを追求したのが3つ折り財布です。
多機能性を小さな体に備えたアイテムとなっています。
折りたたむことで、2つ折り財布よりも小さくでき、
ポケットや小さなハンドバッグにも収まります。
多くの収納スペースを持ちながら、そのサイズ感から女性に特に
人気が高いデザインです。
近年では「お札が折れない」仕様の3つ折り財布が人気を博しています。
キャッシュレス時代を象徴する財布デザインが多く展開されています。
ミニ財布・コンパクト財布
ミニマリストに愛されるミニ財布やコンパクト財布は、
日常生活で必要最低限のものだけを持ちたい人々に最適な財布です。
カード数枚と少量の現金を収納可能で、重さやかさばりを極力減らしたい
旅行者やアクティブなスポーツマンにも好評です。
札入れ
札入れは、紙幣と少数のカードを専用に持ち運ぶための
非常にシンプルな財布となっています。
スリムで軽量ながら、必要十分な機能を備えており、
シンプルながら洗練されたデザインが多く、スタイルを
重視する人々に選ばれています。
マネークリップ
最もミニマルな選択肢としてのマネークリップとなります。
クリップ金具によって紙幣を挟み込むだけのシンプルな構造のアイテムです。
カードケースと組み合わせて使うことも多く、ビジネスマンの間では、
ポケットを膨らませたくない時に選ばれることが多いです。
ここまで財布の歴史、財布の種類についてご紹介させていただきましたが、
私たちの身近には色々な革製品があります。
今後も革、アパレルやブランドなどについての歴史などをご紹介したいと思っております。
お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、
カラーチェンジなどがありましたらお気軽に革研究所堺店にお問合せください。
革研究所 堺店
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