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革修理ブログ
2025/12/16
財布修理 エルメス ベアン スフレ タッチ 長財布 クリーニング 施工
こんにちは! 財布修理、革小物修理の革研究所堺店、藤林です。
今日は堺市在住 M様よりご依頼いただいた
★エルメス ベアン スフレ タッチ 長財布 クリーニング 施工★
をご紹介します!
エルメス ベアン スフレ タッチ 長財布
ベアン スフレ タッチ とは、エルメス ベアン スフレ財布の中でも最高級のエキゾチックレザー(クロコレザーなど)をベルト部分にアクセントとして組み合わせた仕様のモデルになります。
エキゾチックレザー:一般的に使われている牛、豚、羊などとは異なり、ワニ、ヘビ、トカゲ、ダチョウ、エイなどの特殊な動物から採られた皮革の総称です。
目次



お札入れの縁に黒くなっている汚れがあります

コインケースのファスナーの近くにも少し黒くなっている汚れがあります
お客様から財布の汚れが気になるのでクリーニングをお願いしたいお問合せ&ご依頼をいただきました。
財布を初めて拝見した際、部分的に汚れが目立つ部分がありましたが、他に目立ったスレ傷などがなく綺麗な状態でした。
修理内容は、クリーニング施工です。
クリーニング施工では、スレ傷の補修や色褪せた所を補色するわけではありませんので、新品の様な色味に戻りませんが、普段お使いになられている時に付着する汚れなどを綺麗にクリーニングをし、保湿ケア(オイルを塗りこむ)をします。
それでは、
エルメス ベアン スフレ タッチ 長財布 クリーニング 施工をしていきます(^_^)/
完成したAFTER画像もお楽しみに!(^^)!
●クリーニング
まずは、財布全体を馬毛のブラシを使いブラッシングを行い、柔らかい布で財布を拭きます。
布にレザークリーナーを付けて、財布全体をやさしく丁寧に拭いて汚れを落とします。
●乾燥&仕上げ
しっかり乾燥したあと、最後の仕上げに、財布全体に保湿のオイルを塗って、完成です!(^^)!
さて、どんな風に生まれ変わったでしょうか~(*^▽^*)



お札入れの縁に黒くなっている汚れがありましたが、綺麗になりました

コインケースのファスナーの近くにも少し黒くなっている汚れがありましたが、綺麗になりました
いかがでしょうか?
クリーニング施工!Louis Vuitton ポルトフォイユ イリス 長財布が綺麗になりました!(^^)!
革製品は、人の肌と同じように乾燥するとカサカサになります。
革製品も人の肌と同じようにメンテナンスや保湿ケアをしていないと革がカサカサの状態になります。
さらにカサカサの状態から劣化が進むと革がひび割れてきます(>_<)
定期的にメンテナンス(クリーニング+保湿ケア)をしていただき、末永くお使いいただけると嬉しい限りです(^_^)/
以上、
エルメス ベアン スフレ タッチ 長財布 クリーニング 施工!
でした!(^^)!
革研究所堺店は、クリーニング施工(クリーニング+保湿ケア)以外にも財布の染め直し施工の修理やカラーチェンジやもさせていただいてま~す(^_^)/
財布やバッグ、ビジネスシューズ、ジャケットなどのアパレル関係などの「レザーリペア」「スレ傷補修」「染め直し」「カラーチェンジ」はぜひ!革研究所堺店にお任せください。
バッグの持ち手交換、財布のファスナー交換、金具交換などもお気軽にお問合せくださいね~!!
ソファの「スレ傷補修」「ひび割れ補修」「リペア修理」「染め直し修理」「カラーチェンジ」「クッション交換」「バネ交換」、「革の張替え」なども承っておりますのでお気軽にご相談くださいねー(*^^*)
エルメスは世界中で名を知らない人はいないと言っても過言ではないフランスを代表するラグジュアリーファッションブランドです。
またエルメスは、創業から180年以上も一族経営を続けている稀なブランドです。
エルメスの創業者
1801年に当時フランス領で現在のドイツ・クレフェルドで宿屋を経営する両親のもとに第6子としてティエリー・エルメスが生まれました。
ティエリー・エルメスは13歳から馬具職人として働き始めました。
そして1821年頃から、パリにある馬具屋の見習いとして働き始めます。
ティエリー・エルメスは真面目に働き、職人としての腕を地道に上げていきました。
ティエリー・エルメスは結婚をしても向上心は尽きず、革の染色やなめし方も学びました。
エルメスの始まり
1837年、ティエリー・エルメスが36歳の頃にマドレーヌ寺院界隈、バス=デュ=ルンパール通り(現在のフランス パリ9区)に馬具工房を創業したのがエルメスの始まりです。
創業当初は、馬具屋の下請けとして開業し、馬車屋に商品を売り込み、馬車に自分たちの商品を使ってもらうという流れの商売でした。
ティエリー・エルメスは、儲けることよりも製品の品質を重要視していました。
エルメスの製品は、縫製の丁寧さや丈夫であること、馬にも配慮したつくりが施されていました。
馬の体に直接当たるハーネスは、馬が嫌がったり暴れたりすることがあります。しかしエルメスのハーネスは、全体的に丸みを帯びたつくりにしたことにより、馬の肌への刺激が少なく、馬が暴れることがほとんどなかったそうです。
品質の高いエルメスの製品は、瞬く間に話題となり、顧客が増えていきました。そして、ナポレオン3世やロシア皇帝までエルメスの製品を愛用するようになりました。
エルメスは馬具工房としての地位を確立していましたが、ティエリー・エルメスは馬の鞍の開発をはじめました。
鞍は、馬の背中につける道具で、人や荷物を乗せるための役割があります。
鞍は馬具の中でも製造の難易度が高く、馬具屋よりも鞍屋の方が社会的地位が高いという特徴がある時代でした。
ティエリー・エルメスは息子のシャルルが成長し、馬具屋エルメスの営業を息子に任せられるようになり、自身が50歳の頃に、鞍の開発に取り組み始めます。
アトリエに10年以上にわたって鞍の施策に没頭しました。
鞍は頻繁に買い替えるものではなく、ひとつを長く使用するものです。一切の妥協を許さず、慎重に製造に取組みました。1867年のパリ万博に自分の鞍を出品して、受賞ができたら製品として売り始めることを決意しましたが、結果は銀賞でした。
1878年のパリの万博で金賞を受賞するべく再度鞍を製作に励みました。しかし、パリ万博の3ヶ月前の1867年1月にティエリー・エルメスが亡くなりましたが、ティエリー・エルメスの息子である2代目シャルル・エミール・エルメスによってパリ万博に出品すると見事に金賞を獲得しました。
1879年にパリ8区フォーブル・サントノーレ通り24番地へ工房を移転しました。
ティエリー・エルメスの孫にあたる3代目エミール・モーリス・エルメスは、馬車に取って代わり自動車が普及する時代の流れを感じ取り、今に続く新しいエルメスを創造していきました。
1890年にエルメスの革新における最初の行動として、ポシェット入れ付きの女性用の革製コルセットをアトリエで作りました。
1892年に馬具製作の技術を基にエルメス最初のバッグ、「オータクロア」を製作しました。(当時は馬具や鞍を入れるために作られたバックでした)当時、オータクロアのように縫い目が見えるデザインは珍しく注目を浴び、特に女性たちの間で旅行バッグとして愛用されました。
エミール・モーリス・エルメスは、軍に入隊していた時期があり、軍用車の中で見たファスナー付きの荷物入れに目がいきました。このファスナーがカバンや革小物にも使用ができるのではないかと考えました。
1923年に世界で初めてファスナー付きの革製カバン「ブガッティ」を発表しました。
この名前はフランスの高級自動車メーカーに由来しています。ブガッディは世界で一番最初にできたファスナー付きのバッグと言われています。
ブガッディは現在の「ボリード」の原型となっています。その後もエルメスのさまざまなバッグにファスナーが取り付けられました。
1925年には、エルメス初のメンズウェアとなるゴルフブルゾンの販売を開始しました。
エルメスのブルゾンは、革を贅沢に使用したゴルフ用ブルゾンは、イギリスのウィンザー公が着たことで大きな話題となりました。
また、ココ・シャネルがエルメスのベルトや小物などを着用していたことで、さらに注目されるようになりました。
1927年にはジュエリー、1928年には時計とサンダルを発表しました。
1937年にはエルメスの定番アイテムとなったシルクスカーフ「カレ」を発表します。カレは、フランス語で「正方形」の意味ですが、エルメスにおいては、カレ=スカーフの意味となります。
1938年にシェーヌダンクルと呼ばれる初のブレスレットを発表しました。
船と海底をつなぐチェーンをもとにできたブレスレットで特徴的なT型の留め具とコマは固い絆の象徴として知られています。
1949年に紳士用のバッグやシルクネクタイの販売を始めました。
1935年代に発表されたサック・ア・クロアが、20年の時を超えて再注目されることとなります。
モナコ王妃グレース・ケリーが妊娠中に、マスコミからカメラを向けられた際にお腹を隠していたのが、エルメスのサック・ア・クロアでした。
その時に撮られた写真が世界中に広まり、バッグは瞬く間に有名となり世界中が憧れるようになりました。
1956年にモナコ王妃グレース・ケリーに許可をとってからサック・ア・クロアからケリーに名称変更しました。
これがケリーバッグの誕生秘話となります。
1961年にカレーシュと呼ばれる香水を発表しました。
女性向けの馬車から名前を付けられたこの香水はエルメスの香水部門を設立させるきっかけとなりました。
1970年代からライセンスビジネスが流行しました。
当時のラグジュアリーブランドはこぞって様々な商社とライセンス契約を結びました。
スポーツウェアやバッグ、財布、ベルト、靴、傘、タオル、ネクタイ、そしてマグカップなどに至るまでの商品の数々を販売しましたが、エルメスは商品クオリティやブランド価値が下がる事を懸念した上で現在に至るまで一切ライセンスビジネスを行っていないませんでした。
その後ライセンスビジネスによって作られた商品の数々は、街のスーパーマーケットなどに並ぶまでに広がり、その結果ブランドイメージが低下しました。
ライセンス=安物というイメージが人々に広まったことによって
1990年代にはライセンスビジネスは衰退しました。ライセンス契約をしていたブランドもイメージ低下によって業績も低下する事態となりました。
1980年代から1990年代にかけエルメス社はシャツや帽子を発注していた会社を次々と買収しました。
買収は、職人技の維持を第一目標にしてのものであり、そのため買収対象は比較的小規模の会社にとどまっており、さらにはブランドをコングロマリットによってエルメスが買収されることも拒否し続けています。
エルメスと資本関係のあるブランドには、食器のサンルイ、ピュイフォルカ、英国靴のジョン・ロブなどがあります。
1984年に第5代社長のジャン・ルイ・デュマ・エルメスが飛行機でたまたまイギリスの歌手で女優のジェーン・バーキンと隣の席になり意気投合。彼女が持っていたカゴバッグを落としてしまい、中身が全て出てしまいます。
それを見て「ポケット付きのものにしたらどうですか?」とジャンが言うと、「エルメスがポケット付きのものを作ってくれたら変えます」とジェーン・バーキンが言ったそうです。
ジャンは「私があなたのためのバッグをつくりましょう」と返事をし、その場でスケッチして彼女に見せました。
そしてオータクロアをベースとしたバーキンが誕生しました。
エルメスのブランドカラー
エルメスのブランドカラーと言えば、鮮やかなオレンジカラーを誰もが思い浮かべる方が多いと思われます。
このオレンジ色が使われ始めたのは、1940年頃からだと言われています。
それまでのエルメスのイメージカラーは、薄いベージュ色でした。
第二次世界大戦の中、物資が不足し、エルメスが使っていた
ベージュの包装紙やボックスが入手困難となってしまいました。
そこで、残っていたオレンジ色の紙を使うしかなく、苦肉の策として採用したことがきっかけでした。
従来のベージュ色の代わりとして使われたオレンジのカラーは、思いがけず好評となり、戦後も引き続き鮮やかなオレンジ色が採用されるようになりました。
そして1960年には、正式にオレンジがエルメスのブランドカラーとなりました。
エルメスの主な商品
ケリーバッグ
女性用フォーマルハンドバッグの一種です。
台形型のフォルムを持つかぶせ蓋のバッグで、蓋に錠が付いているのが特徴です。
もともとはエルメスのオリジナル製品でしたが、現在ではさまざまなブランドから販売されています。
バーキンバッグ
バーキンバッグは様々なサイズで販売されています。
それぞれのバッグは、顧客が選択した異なる皮革、色、金具で作られていますが、ダイヤモンドの装飾など、他の個別のオプションもあります。
バッグには、カーフレザー、トカゲ、ダチョウなど様々な皮革が使用されています。
最も高価なものは海水ワニ革で、小さい鱗のバッグは大きい鱗のバッグよりも高価となっています。
各バッグはヤギ革で裏打ちされており、内側の色は外側の色と一致しています。
バーキンバッグの価格は、皮の種類、色、金具によって異なります。
エル
スーパーモデルのエル・マクファーソンが発注したエル。
巾着型で、底の部分に化粧品を入れるための外から開閉可能な引きだしが付いています。
このようにエルメスのバッグには発注者ないし最初の所有者の名が付いたモデルが多く存在しています。
日本人男性が発注した大型旅行鞄マレット・タナカもあります。
1998年に発表されたフールトゥやエールライン、バッグ以外にもベルト、革手袋、ガムケース、笛、櫛、トランプ、マネークリップ、ピルケース、扇子、犬用首輪や腕時計など様々な生活小物も厳選された素材でパリの工房で製造されています。
ここまでエルメスの歴史についてご紹介させていただきました。
私たちの身近には色々な製品があります。
今後もブランドなどについての歴史などをご紹介したいと思っております。
お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、カラーチェンジなどお困りごとがありましたらお気軽に革研究所堺店にお問合せください
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