革修理ブログ

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2024/10/30

一人掛けソファー カラーチェンジ施工

みなさんこんにちは、革研究所 堺店です。

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は一人掛けソファー

カラーチェンジ施工をご紹介いたします。

 

目次

①施工前の画像とご説明

②施工後の画像とご説明

③今回のカラーチェンジ施工の工程

④施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

⑤ソファーの起源・歴史のご紹介

 

①施工前の画像とご説明

写真をご覧の通り、全体的な色褪せや黒ずみなどの汚れがあります。

目立ったスレ傷はありませんが、目には見えないスレ傷があります。

(補修していく過程で確認ができます)

目には見えないスレ傷が使用してくなかで目立ったスレ傷になったり、

破れる場合やパイピングのステッチ(糸目)がほつれてくる

場合もあります。

黒ずみなどの汚れの原因ですが、手や足(ふくらはぎ)などが触れると

手や足(ふくらはぎ)の脂の皮脂(手垢や汗など)や座面、背もたれは

座った時に体とソファーが擦れる所や洋服などについている

ホコリやゴミなどが原因で汚れていきます。

今回は大きな傷や劣化がないので全体クリーニングを行い、

ソファーのカラーチェンジ施工を行います。

 

②施工後の画像とご説明

いかがでしょうか!!

全体クリーニング、補修、カラーチェンジをする事によって

キレイになりました。

黒ずみなどの汚れをクリーニング、目立っていない細かいスレ傷の補修を

施工した事によって劣化を食い止める事ができ、

補修前の状態で使うよりも長く使うことができます。

また、ブラックにカラーチェンジをした事で、

今までと違った室内の景観や室内空間を楽しむことができます。

 

③今回のカラーチェンジ施工の工程

1,全体クリーニング

長年の使用によって蓄積された手あかなどの油汚れを取り除く。

2,非塗装部分の養生(マスキング)

ひじ置きなどの木目の塗装しない部分の養生

3,擦り傷や荒れた革表面を平滑にする

スポンジ研磨材を使用し、バッグ全体を研磨、削りカス除去

4,革の表面を平滑に仕上げる補修材を塗布

 

ソファー全体に補修材を塗布し、目に見えない

細かいスレ傷を補修、スポンジ研磨材で平滑に仕上げる

5,乾燥

バッグ全体に補修材を塗布し、平滑にする

6,カラーチェンジ塗料を調色

数種類の塗料からグラム単位で調色

7,調色した塗料+色止めコーティングを塗布

スプレーガンで調色した塗料と色止めコーティングをバッグに塗布

8,乾燥

塗装した部分に触れたり、当たらないように気を付けて乾燥

9,オイル仕上げ

ソファー全体にオイル塗り仕上げます

 

④施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

革研究所  堺店

住所:〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16 革研究所 堺店

電話番号: 072-200-3500

E-mail:  support@sakai-kawaken.com

URL:  https://sakai-kawaken.com

LINE:  https://lin.ee/I578UYx

 

営業時間:10:00~18:00

定休日:日曜日、祝日に加え

土曜日・月曜日は不定休でお休みさせていただきます。

 

出張可能エリア

堺市全域、堺市近隣エリア、大阪府南部(泉佐野市、河内長野市他)

 

 

公共交通機関でのご来店

  JR阪和線 上野芝駅より徒歩17分

 

お車でのご来店

阪神高速湾岸線 出島出口より約15分

阪和道 堺インターより約15分

※納品等で外出している可能性がございますので、

ご来店する際は、事前におおよその日時のご連絡をお願いいたします。

 

⑤ソファーの起源・歴史のご紹介

リビング家具の代表的なものの一つでもあるソファ。

普段お家でのんびりとTVを見てみたり、お茶を飲みながら

ゆったりと読書をしてみたりとリビングでくつろぐアイテム

として欠かせないインテリアアイテムですが、

ソファはどの様にして生まれたのかご紹介いたします。

 

ソファは大まかには椅子に分類されています。

座面や背もたれにスプリングコイル・ウレタン・綿などを

入れて弾力を持たせ、布や革などを張った長椅子の事を指しています。

基本的なデザインはクッション性の高い長椅子形状になっています。

 

ソファーの起源

ソファの起源は、中世のヨーロッパと思っておられる方が多いと思いますが、

なんとソファの起源は中東のそのルーツがありました。

 

中東には広大な砂漠地帯が広がっていて、主な移動手段は過酷な

乾燥環境でも対応できるラクダに乗っての移動でした。

ラクダで砂漠を移動する時に、身体の負担を軽減できるように

使用した敷物「セッティ」がソファの起源といわれています。

ソファや椅子ではなく、クッションのようなものでした。

「セッティ」は、その後時代の流れとともにラクダに乗る時以外にも

普段の人々の暮らしの中でも使われるようになりました。

 

現在のソファには様々な呼称があり、セッティは現在でも用いられております。

・カウチ(couch) フランス語でベッドを指しています。

・カナペ(canape) 「背もたれ」「ひじ掛け」「クッションのある座面」

で構成されている椅子です。

・セッティ(Settee) 2人以上腰掛けられる、背もたれと

ひじ掛けのあるソファです。

・チェスターフィールド(chesterfield) イギリスの家具会社の社名

 

王族や貴族の中でも自らの権威や威厳を象徴するために、

ソファもそのデザインや装飾を変えていきます。

 

ソファーの歴史

1600年代初期のソファは四角く、椅子同様の贅沢な木枠に

華やかな柄の革張りでした。

こうした贅沢な「ルイ13世様式」の家具は、

より簡素な「ルイ14世様式」に置き換わっていきました。

その後の「ルイ15世様式」のソファは背もたれに背中の形に

合わせたカーブがかかっていあます。

それまでのソファに比べると小さくて軽いものになりました。

「ルイ16世様式」の家具は、家具の形状より華やかな装飾で

彩られたことの方が特徴的でした。

 

ソファとしてお馴染みの「肘掛けや背もたれのある長椅子」という

デザインは、18世紀のフランスで確立されたと言われています。

宮廷の中で王室家や貴族などの上流階級の人たちが、

ゆったりとくつろぎながら会話を楽しむために使われる長椅子でした。

 

当時の王族や貴族の間では、コミュニケーションとその関係性が重要視

されていた事もあり、相手との距離を縮めるためと長時間の座姿勢も

可能なものとして欠かせないアイテムとして使われていました。

 

フランス革命後の帝政様式(アンピール様式とも言われてます)

では、ローマ帝国や古代エジプトを思わせる異国的な装飾がさらに

目立つようになりました。

ルネサンス様式、バロック様式、ロココ様式、アンピール様式など、

時代の変遷と共にさまざまなスタイルのソファが生まれてきました。

 

 

ただ貴族社会では、使い勝手よりも見た目が重視される傾向にありました。

フランスは1814年の王政復古後、数度の市民革命を繰り返します。

市民の力が強まっていく中で、ソファはより簡素で、

紫や緋色の渦巻き模様で飾られた木製のものが目立ち、

より弾力性を増すようになりました。

王族や貴族が使用していたものが一般市民に広く普及していく中で、

過度な装飾が必要なくなり、あくまでも実生活で使い易く、

実用性を重視したシンプルなソファーが作られるようになりました。

1920年代~30年代にかけてはアール・デコ様式がソファにも導入され、

より四角い形状のものも現れます。

一方ではモダニズム様式も家具デザインに導入されました。

以後、ソファーの形状や構造は多様性を増していきました。

 

ヨーロッパ意外にも、「アラブ圏」のトルコには「devan(ディバン)」

というソファに似たものが存在し、足掛けで有名な「Ottoman(オットマン)」は

かの「オスマン帝国」に由来しています。

 

イスラム圏、キリスト教圏の文化が交わって育まれてきた家具が

ソファーという事なのかもしれません。

元々ソファーというのは東洋。西洋でいえば、西洋の文化に

マッチした家具なのかもしれません。

 

日本では近代までソファの需要がありませんでした。

 

理由がお分かりの方も多いと思いますが、その理由をご紹介いたします。

日本の文化で特徴的な事といえば「家で靴を脱ぐ」という習慣でしょう。

そして、ソファの普及した地域、欧州などでは「室内でも靴を履きっぱなし」

という習慣でした。

 

様々な弊害がありながらも頑なに靴を脱がない諸外国の人々には、

ソファというのは靴を履きながらもくつろげる限られたスペース

だったのではないでしょうか。

それに対して、日本人は玄関で靴を脱いでから室内に入る習慣のため、

「床全てが寛ぎスペース」でした。

そのため、ソファーがあまり普及しなかったのでしょう。

 

戦後、日本でも人々の暮らしが豊かになり、暮らしが徐々に

西洋化していく中で「応接間」という空間が広まっていきました。

 

玄関から入ってその脇に設けられる事の多い応接間は、

大切なお客様をお通しする場として対面する様にソファが置かれました。

 

昨今の間取りでは応接間を設ける事も少なくなり、

リビングルームという自分達がくつろぐ場所にソファが

用いられる様になりました。

ソファーの形状やデザインなど求めるものも多様化してきています。

 

 

ソファーの様式に関してのご紹介

 

ルネサンス様式

14世紀から17世紀初頭にかけてイタリアを中心に

ヨーロッパで普及した建築や家具、装飾の様式です。

 

ルネサンス様式の特徴

・古代ローマの荘重な様式を理想とし、アーチやヴォールト構造、

柱頭形式、装飾モティーフなどを採用している

・建築各部の比例的調和、左右対称、均斉、形式の簡素・明瞭性を重んじている

・垂直線を強調したゴシック様式に対して、水平線を強調している

・大理石の床、円柱やアーチ、絵画や彫刻で飾った壁、

コーニスを施した外壁などが特徴的

・家具も彫刻や象嵌などで豪華に飾られている

 

 

バロック様式

16世紀後半から18世紀初頭にかけてヨーロッパで広まった芸術や

建築デザインの様式です。

 

バロック様式の特徴

・複雑で立体的な構成されており、曲線と曲面の使用をしている

・光の演出や奥行きの強調

・演劇的な性格が強く、室内空間の複雑な構成となっている

・彫刻や絵画を含めた様々な装飾によって空間が構成されている

 

 

ロココ様式

18世紀のフランスを中心に流行した装飾様式で、

バロック様式を発展させたものです。

「ルイ15世様式」とも呼ばれます。

 

ロココ様式の特徴

・貝殻模様やパルメット、アカンサスなどの植物の葉など、

曲線的なモチーフを多用されている

・白塗りの内装や家具に金細工をあしらうなど、女性的な室内装飾

・緻密な彫刻や優雅な曲線、贅沢な装飾、明るい色彩

・花や葉のモチーフ、シェルモチーフが頻繁に使われる

 

 

アンピール様式

19世紀初頭にフランスで流行した建築や家具、室内装飾、

工芸、服飾などの様式です。

英語では「エンパイア・スタイル」と呼ばれます。

 

アンピール様式の特徴

・古代ローマやエジプトなどの装飾モチーフを取り入れられている

・直線的で端正かつ力強い印象や、豪華で荘重な装飾が特徴的

・優雅で曲線的なデザインやコリント式の柱

 

 

アール・デコ様式

1910年代から1930年代にかけてヨーロッパやアメリカで流行した装飾様式です。

 

アール・デコ様式の特徴

・直線と立体の知的な構成や幾何学的模様の装飾

・原色の対比

・ジグザグ模様や流線形などのスピード感あふれる表現がされている。

 

 

モダニズム様式

19世紀以降の産業革命以降の社会に対応する近代的な建築様式を指しています。

 

モダニズム様式の特徴

・直線的なデザインや無機質な素材を使用する

・ゴシックやバロック様式の装飾を廃す

・鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの構造を採用されている

 

ここまでソファーの起源・歴史について紹介させていただきましたが、

私たちの身近には色々な革製品があります。

今後も革についての歴史などをご紹介したいと思っております。

 

お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、

カラーチェンジなどがありましたらぜひ革研究所堺店にご連絡ください。

革修理対応製品

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自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。

店舗情報

革研究所 堺店

代表者 藤林 薫
所在地 〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16
TEL 072-200-3500

対応エリア
大阪府 堺市全域・堺市近隣エリア

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