A.S.M ジャケット染め直し修理 | 革修理の革研究所堺店

革修理ブログ

2025/05/16

A.S.M ジャケットの染め直し修理

アパレル革製品修理の革研究所堺店、藤林です。

ご覧いただきありがとうございます (^_^)

今日は

A.S.M ジャケット 染め直し修理

です(^-^)

皆さんは朝起きてからどのように過ごされていますか？お布団からなかなか出られない方もいらっしゃるかと思います。寝起きに外に出て朝の気持ちいい空気を吸い背伸びすると気持ちいいですよ♪
寝起きに背伸びをすると、毛工が良くなり、筋肉がほぐれるので体調が良くなるという効果があるのでおススメです(^_^)/

今日も丁寧に修理させていただきたいと思います(#^^#)

A.S.M ジャケットです。

A.S.Mは、１９７２年に創業した日本の老舗アパレル会社「マインドウインド」が展開するファッションブランドです。
２００１年に誕生しました。比較的ベーシック大人な雰囲気の「アトリエサブメン」とチョイワルなお兄系の「A.S.M」がブランドありましたが、現在はA.S.Mに一本化されたブランドです。

ジャケットの革は、牛革や羊革が多いのですが、ご依頼のジャケットの革は水牛革（バッファローレザー）です。

★一口メモ★ 水牛革の特徴

水牛革（バッファローレザー）は、独特なシボ（シワ）やトラ模様があり、他の革にない個性的な風合いがあります。また、水牛革は牛革に比べて、革の厚みがあり、丈夫で傷が付きにくい素材です。

水牛は野生や放牧の水牛が多く、牛本来のキズが目立つ場合や他の革に比べて色落ちしやすい場合もあります！

★A.S.M ジャケットの染め直し修理★

①BEFORE（修理施工前）

②染め直し修理の工程

③AFTER（修理施工後）

④施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

①BEFORE（修理施工前）

まずは、ジャケットの修理が必要な箇所を確認！

ジャケットに傷がありませんが、袖や肩付近に色褪せが見られます

スレ傷もなく、袖と肩付近は色褪せていますが、綺麗にお使いいただいてるので、修理で生まれ変わります！！

ジャケットやコートでスレ傷ができやすい部分があります。
袖口、ファスナー付近にスレ傷ができやすいです。袖口はジャケットを着る際に手や腕で擦れたり、お出かけしている時に物に当たったり、擦れることでスレ傷ができます。また、ファスナー付近にスレ傷ができやすいの？と思いますが、ファスナーを閉める時にファスナーの引手が擦れるので、スレ傷ができやすい場所になります。

スレ傷の劣化が進行すると革が破れてくる場合もあります。革が破れ具合で修理ができる場合がありますが、修理ができず革を部分的に張り替えることになり、修理をするよりもお値段が高くなりますので、スレ傷に気づいた時はお早めに修理をする事をおススメします！！

それでは、

A.S.M ジャケットの染め直し修理をしていきます(^_^)/

完成したAFTER画像もお楽しみに!(^^)!

②染め直し修理の工程

●まずは、ジャケット全体を布にレザークリーナーを付けてやさしく拭いて汚れを落とします。

●縫い目の糸を傷つけないようにやさしく円を描くように（車にワックスを塗る時のイメージですね）、塗料がしっかり乗りやすいように下処理をしていきます。

●アルコール系溶剤でクリーニングでは取りきれなかった油脂を丁寧に除去していきます。

●目で確認できなかった小さな傷を補修するために、補修剤を使い小さな傷を補修していきます。

●いよいよ染め直し！

ご依頼の元のお色のブラウンに染め直しです。
まず１層目に下地となるブラウンをつくり、スプレーガンで塗布していきます。
２層目に元のお色のブラウンをつくり、スプレーガンでムラなく均一に塗布していきます。
３層目に２層目のブラウンより少しだけ濃い色のブラウンをつくり、ジャケットに風合い施工をします。スプレーガンで吹き付けすぎないように気をつけます。
緊張する作業です(>_<)
４層目に最後の仕上げにツヤ感を調整したコーティング剤をジャケットに塗布します。

●乾燥＆仕上げ
しっかり乾燥したあと、最後の仕上げに、ジャケット全体に保湿のオイルを塗って、完成です!(^^)!