wittmann（ヴィットマン）パーソナルチェアの染め直し修理

革修理ブログ

2025/05/13

wittmann（ヴィットマン）パーソナルチェアの染め直し修理

こんにちは。ソファ修理、イス修理の革研究所堺店、藤林です。

ご覧いただきありがとうございます (^_^)/

GWがあけて少したちましたが、「五月病」というなの体調不良にはなっていませんか？普段から生活リズムを整えること　例）ストレッチ、ウォーキングなど朝は少し体を動かすことで、お昼間のパフォーマンスが向上するそうなので一度試してくださいね～(^_^)/

では！今日も丁寧に修理させていただきたいと思います(#^^#)

wittmann（ヴィットマン）パーソナルチェア

wittmann（ヴィットマン）は、オーストリアで１８９６年に操業を開始した家具ブランドです。馬具製造の会社としてスタートしましたが、その優れた皮革加工技術を家具作りに応用することで、高品質で頑丈な家具を作るブランドとしての地位を確立しました。創業当初から職人の手仕事による伝統的な家具作りを行っている由緒正しい名門メーカーです。ハイクオリティと美しいデザインには定評のあるヴィットマンですが、近年では世界的に活躍する著名なデザイナーを起用して、「Physical Comfort（身体的な心地よさ）」をテーマに掲げた家具を発表しています。

★一口メモ★
パーソナルチェアとは、１人掛けの椅子でリラックスして過ごすために設計され、クッションが厚く、背もたれが高いなど、座り心地の良く、読書、映画鑑賞、音楽鑑賞など、1人でリラックスして過ごせます。
パーソナルチェアには、リクライニング機能が付いてるものやフットレスト、オットマン（足置き）が付いているものも多く作られています。

★wittmann（ヴィットマン）パーソナルチェア染め直し修理★

①BEFORE（修理施工前）

②染め直し修理の工程

③AFTER（修理施工後）

④施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

①BEFORE（修理施工前）

重量感のあるパーソナルチェアです。全体的に色褪せています。

座面にシミがありますね

肘置きのスレ傷が目立っています

肘置きのスレ傷と色の染め直しが必要な状態です。

大きな傷や革のひび割れや、破れているところがありませんが、このまま使用していると革がひび割れてくる可能性があります。

パーソナルチェアでくつろいでいると気持ちよくなり、寝てしまう事があると思うのですが、背もたれの上部に頭が当たります。ひび割れの１つの原因として、汚れや頭皮の油脂、汗等が革に触れ続けると、頭皮の油脂で革がひび割れてくる事があります。

寝てしましそうな時は、タオルなどの吸水性の高い布を頭付近に敷きます。

汗や油脂が革に付着する事に注意することでひび割れを防ぐことができます。

それでは、

wittmann（ヴィットマン）パーソナルチェア染め直し修理をしていきます(^_^)/

どのように完成するのかAFTER画像も載せてますので、お楽しみに!(^^)!

②染め直し修理の工程

●まずは、ソファ全体を布にレザークリーナーを付けてやさしく拭いて汚れを落とします。クリーニングではソファに付いた汚れを落とすことができますが、傷は直らないので、のちほど傷を補修します！

座面のシミは、革の表面に付いているシミはクリーニングで取れますが、シミが革に染み込んでいる場合はクリーニングでは取れない事もあります(>_<)

●ステッチ（縫い目）を傷つけないようにやさしく円を描くように（車にワックスを塗る時のイメージですね）、肘置きのスレ傷範囲を重点的に表面を磨いて、塗料がしっかり乗りやすいように下処理をしていきます。

●アルコール系溶剤でクリーニングでは取りきれなかった油脂を丁寧に除去していきます。
また、クリーニングで取れなかったシミ部分をやさしく叩くイメージで拭きます。数回行うとクリーニングで取れなかったシミが綺麗に取れました～(*^-^*)

●傷の種類や傷の程度によって数種類ある補修剤を使い分けて、スレ傷を補修していきます。補修剤の塗布・表面の磨きを繰り返して、スレ傷をなめらかに整えます。

●いよいよ染め直し！
革のお色が色褪せていない部分の座面と背もたれの隙間お色に合わせて、彩度、明るさなど、トーンを調色していきます。塗料を少しずつ混ぜながら、色の微調整をします。いい感じの明るいブラウンの色ができました(^_^)/さらにツヤ感を調整し、スプレーガンでソファにムラなく均一に塗布していきます。

●乾燥＆仕上げ
しっかり乾燥したあと、最後の仕上げに、ソファ全体に保湿のオイルを塗って、完成です!(^^)!

さて、どんな風に生まれ変わったでしょうか～(*^▽^*)