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2025/01/26

グッチ 2つ折り財布の破れ補修・リカラー施工

みなさんこんにちは、革研究所 堺店です。

ブログをご覧いただきありがとうございます (^_^)/

 

今回は、グッチ  2つ折り財布

破れ補修・リカラー施工をご紹介いたします。

 

堺市在住 H様から亡きお父様が大事にご使用されていた

財布をご依頼をいただきました。

 

目次

①施工前の画像とご説明

②施工後の画像とご説明

③今回のリカラー施工の工程

④グッチ 歴史のご紹介

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

 

 

①施工前の画像とご説明

写真をご覧の通り全体的に色褪せ、スレ傷、財布の折り目の革が

擦れ切れた部分があります。

 

スレ傷が進むと財布の折り目の革が擦り切れた状態と同じように

革が薄くなり擦り切れたり、破れたりする場合があります。

メンテナンスをせずに使用していると革が劣化し、ひび割れてくる

場合があります。

 

今回は、財布の折り目の擦り切れた部分を特殊薬剤で補修・整形し、

スレ傷補修、リカラー(染め直し)をすることで綺麗な状態になります。

 

 

②施工後の画像とご説明

いかがでしょうか!!

全体的に色褪せ、スレ傷、折り目の革の擦れ切れていましたが、

補修・リカラー(染め直し)をする事で綺麗な状態になり劣化を食い止めることが

できるので補修前の状態で使うよりもより長く愛用することができます。

 

③今回のリカラー施工の工程

1,クリーニング

財布に長年の使用によって蓄積された手あかや皮脂などの油汚れを取り除く

2,非塗装部分の養生(マスキング)

ロゴマークや金具など塗装しない部分の養生

3,擦り傷や荒れた革表面を平滑にする

スポンジ研磨材を使用し、財布全体を研磨、削りカス除去

4,脱脂

アルコール系の溶剤を使用し、脱脂作業

手の油分やスポンジ研磨後の削りカスなどを除去

5,革が擦り切れた部分を補修

財布の折り目の擦り切れた部分を接着剤を使用し、接着

接着後、特殊薬剤を使用し、補修およびスポンジ研磨材で整形

6,補修剤の擦り込み

スレ傷部分に補修剤の擦り込みとスポンジ研磨材で研磨、

確認を繰り返し平滑にし凸凹を整える

7,革の表面を平滑に仕上げる補修剤を塗布

財布全体に補修剤を塗布し、平滑にする

8,乾燥

9,塗料を調色

数種類の塗料からグラム単位で調色

10,調色した塗料+色止めコーティング剤を塗布

スプレーガンで調色した塗料と色止めコーティング剤を財布に塗布

11,乾燥

塗料と色止めコーティング剤を塗布した部分に触れたり、

当たらないように気を付けて乾燥

12,オイル仕上げ

財布全体にオイルを塗り仕上げます

 

 

④グッチ 歴史のご紹介

1881年3月26日にイタリア フィレンツェでブランド創設者

グッチオ・グッチが生まれました。

10代でロンドンに渡り、1897年からロンドンの一流ホテルであるザ・サヴォイで

ポーターとして働き始めす。

国際的な上流社会の洗練された文化と接し、特にゲストたちのスーツケースを

観察することを通じて、いつの日か自分の名を冠したラゲージを作りたい

という夢を抱き、1902年に故郷へ戻りました。

1921年にイタリア フィレンツェのヴィーニャ・ヌオーヴァ通りに、

英国スタイルのラゲージを専門に扱う最初のグッチショップをオープンしました。

 

グッチオ・グッチがオープンした店は非常に好評で、1号店をオープンしてから

わずか2年後には2店舗目もオープンしています。

当時の主な商品として高級革を使った旅行カバンや馬具を製作しており、製品の品質の良さから人気を集めることとなりました。

なお、グッチは現在でもイタリアを拠点としていて、フィレンツェに本社を置いています。

 

 

1933年に、GUCCIデザインの象徴となる「ダブルGロゴ」が発案されました。

このときグッチは世界で初めて、デザイナーの名入り商品を販売しました。

グッチブランドは多くの方に知られるようになり、

ブランドとしての人気を確立していくことになりました。

高級品としての人気が高く、セレブ女性が愛用する

ブランドの一つとして認識されています。

1930年代の後半にはトラベルバッグの耐久性を高めるために

キャンバス素材を採用します。

その際にグッチ初のブランドを特徴づけるシグネチャー バターンとして、

小さなダイヤモンド型のモチーフが連なるディアマンテ キャンバスが登場しました。

ちなみに、この当時1933年に生まれたダブルGロゴは、現在でもグッチのロゴとして有名です。

 

 

1940年代の戦後期の物資不足を乗り越えるためのクリエイティビティと

革新的な発想が、グッチの不朽のコードの誕生へとつながりました。

 

第二次世界大戦期には、牛革の使用が困難となったことでが原材料が

不足するなか、先見の明のあるグッチオ・グッチは軽量で

耐久性のあるバンブーに着目しました。

1947年、フィレンツェの職人たちと協力してバンブーハンドルを

備えたハンドバッグを生み出しました。

バンブーバッグは現在に受け継がれています。

 

バンブーハンドルの素材は日本から輸入されていました。

 

 

1953年はグッチにとって重要な年となります。

グッチオ・グッチの三男のアルド・グッチが、グッチオ・グッチの反対を

押し切る形でニューヨークにショップをオープンしました。

その年にグッチの創業者であったグッチオ・グッチが亡くなりました。

その後経営はアルド・グッチに任されました。

 

シューズのコレクションを発表し、「ホースビット・1953ローファー」

のオリジナルが誕生します。

このローファーの装飾に採用されたホースビット ハードウェアは、

乗馬を楽しむエレガントなライフスタイルからインスピレーションを得たものです。

ホースビットのモチーフは、その後もさまざまなアイテムに

取り入れられています。

「グッチ ホースビット・1955」ハンドバッグもそのひとつで、

1955はバッグが最初に発表された年号を表しています。

 

1953年には、グッチは職人たちの製造拠点として、フィレンツェの中心部に

建つ歴史ある宮殿、パラッツォ・セッティマンニを購入し、

ビジネスを拡大しました。

そして、急成長を続けるグッチの影響力は世界中に広がり、

ハリウッドスターや各界の要人、ソーシャリストなど、世界を舞台に

活躍するジェットセッターたちに愛用されるようになります。

「ジャッキー1961」バッグのオリジナルやGGパターン、‌‌

フローラ プリントといった、多彩なシグネチャーアイテムやモチーフが登場しました。

 

 

1965年にアルド・グッチは、ビットモカシンを発売しました。

このビットモカシンは、当時のグッチのイメージを変えるきっかけと

なった商品で、富裕層やセレブからの人気が非常に高くなりました。

ここからがグッチ黄金期の始まりともされています。

 

1966年にグレース・ケリーによりインスパイアされたフローラは、

当時発売されたスカーフを始めとして、グッチのさまざまな

アイテムにデザインされることになります。

フローラは花柄の美しいデザインとなっていて、

富裕層やセレブの女性を中心とした人気が高く、大ヒット商品となりました。

フローラのヒットが、おしゃれ好きな女性からのブランドへの支持を

さらに集め、グッチはよりいっそう人気のブランドに成長していきす。

 

 

1972年に初のウェアを中心に扱うショップをニューヨーク5番街699番地にオープン。

1970年代にはニューヨークのセントレジス ホテルを会場に、ファッションショーをたびたび開催しました。

 

1981年、グッチはフィレンツェのピッティ宮殿内のサラ ビアンカで

フローラ プリントをフィーチャーしたコレクションを発表するショーを開催しました。

このファッションショーがミラノ ファッションウィークの前身となりました。

この時代のグッチには、ボードゲーム、テニス用品、アンブレラ、

ドッグキャリー、インテリア用品なども充実していました。

 

 

1984年ごろからグッチでは後継者争いが始まりました。

後継者争いの期間はブランドの人気が低迷するようになりました。

 

1994年にトムフォードがチーフプロデューサーに就任したことで、

廃盤となっていたモデルを現代風にアレンジし、多くのアイテムを

デザインするようになりました。

新しく製作されたアイテムには、グッチの黄金期を意識したデザインが施され、

さらに人気を集めるようになりました。

このトムフォードの就任によって、グッチの人気は復調の兆しを見せ始めました。

 

 

1999年にはフランスを本拠地とする流通会社 Pinault-Printemps-Redoute

(ピノー・プランタン・ルドゥート)通称PPRの傘下となり、

グッチ・グループの株式の10%程度がLVMH(モネ・ヘルシー・ルイ・ヴィトン)に取得されました。

この結果、グッチ・グループは、グッチ家の手を離れました。

2013年にPPRは組織改編によりケリングと改称し、グッチの事業自体もケリングに引き継がれました。

アルドの孫であるグッチオ(ジョルジオ・グッチの息子)はその後、

2008年にTOBEG(スパークリングワイン、シャンパンを中心としたブランド)を設立。

パオロの次男はハウス・オブ・フローレンスを開業し、原点に戻って新たな

品質の発信を図るが、グッチ売却の際に交わされた

「グッチ家のブランドであるという宣伝を一切してはならない」

と言う契約により、世界展開を阻まれています。

また、一族のコジモ・グッチは、時計ブランド「COGU」を創立しました。

グッチ家の本家が本社金庫の鍵を現在も所有しており、

その返還を求める裁判が係争中です。

 

 

グッチ コラボ製品

・ディズニー

・ドラえもん

・ばなにゃ

・ジョジョの奇妙な冒険

・ビバ!バレーボール

・三匹の子ぶた

・ハローキティ

・ヒグチユウコ

・ケン・スコット

・KAI

・ホットウィール

GUCCIの100周年を記念して、「GUCCI・100・コレクション」という商品が

展開された際、キャデラック・セビルをベースに発売された。

価格は22,000円。

・Xbox

・NYヤンキース

・ザノースフェイス(THE NORTH FACE)

・コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)

・バレンシアガ(BALENCIAGA)

・アディダス(adidas)

・フィアト(FIAT)

・印傳屋(いんでんや)

 

 

ここまでグッチの歴史についてご紹介させていただきました。

私たちの身近には色々な製品があります。

今後もブランドやアパレル関係などについての歴史などをご紹介したいと思っております。

 

お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、

カラーチェンジなどがありましたらお気軽に革研究所堺店にお問合せください。

 

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法
 

革研究所  堺店

住所:〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16 革研究所 堺店

電話番号: 072-200-3500

E-mail:  support@sakai-kawaken.com

URL:  https://sakai-kawaken.com

LINE:  https://lin.ee/I578UYx

営業時間:10:00~18:00

定休日:日曜日、祝日に加え

土曜日・月曜日は不定休でお休みさせていただきます。

 

出張可能エリア

堺市堺区、堺市北区、堺市中区、堺市西区、堺市東区、

堺市南区、堺市美原区、泉大津市、大阪狭山市、河内長野市

大阪府南部(泉佐野市、富田林市他 )

 

公共交通機関でのご来店

  JR阪和線 上野芝駅より徒歩17分

 

お車でのご来店

阪神高速湾岸線 出島出口より約15分

阪和道 堺インターより約15分

納品等で外出している可能性がございますので、

ご来店する際は、事前におおよその日時のご連絡をお願いいたします。

革修理対応製品

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革鞄・バック

革鞄・バック

革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。

財布・小物

財布・小物

革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。

革靴・ブーツ

革靴・ブーツ

男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。

革衣類

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革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。

ソファー・椅子

ソファー・椅子

革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。

自動車内装

自動車内装

自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。

店舗情報

革研究所 堺店

代表者 藤林 薫
所在地 〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16
TEL 072-200-3500

対応エリア
大阪府 堺市全域・堺市近隣エリア

当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。

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