革修理ブログ

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2025/02/17

シャネル チェーンバッグのリカラー施工

みなさんこんにちは、革研究所 堺店です。

ブログをご覧いただきありがとうございます (^_^)/

 

今回は、シャネル チェーンバッグ

リカラー施工をご紹介いたします。

 

富田林市在住 I様からご依頼をいただきました。


 

目次

①施工前の画像とご説明

②施工後の画像とご説明

③今回のリカラー施工の工程

④シャネル  歴史のご紹介

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

 

 

①施工前の画像とご説明

写真をご覧の通り、全体的な色褪せとバッグの底の部分にスレ傷があります。

 

このままの状態で使用するとバッグの底の部分のパイピング部分の擦れ傷が

進み、バッグの底の部分のパイピングが破れたり、パイピングの芯が

出てくる場合があります。

また、色褪せやスレ傷をそのままの状態でご使用すると、

革の劣化が進み、革がひび割れてくる場合があります。

 

今回はバッグの底の部分のスレ傷の補修、リカラー(染め直し)を

することで綺麗な状態になります。

 

 

②施工後の画像とご説明

いかがでしょうか!!

全体的な色褪せ、バッグの底の部分のスレ傷がありましたが、

スレ傷補修、リカラー(染め直し)をする事で綺麗な状態になり

劣化を食い止めることができるので補修前の状態で使うよりも

より長く愛用することができます。

 

革製品は、クローゼットや押し入れや衣装ケースなどで保管していると

思いますが、定期的なメンテナンス(クリーニング、保湿ケア)や

風通しの良い場所に定期的に干してあげる事で、メンテナンスをしていない

状態よりも長く愛用する事ができます。

 

今回のご依頼は、リカラー(染め直し)施工でしたが、

革の色をカラーチェンジ施工も可能ですのでお気軽にご相談ください。

 

 

③今回のリカラー施工の工程

1,クリーニング

バッグに長年の使用によって蓄積された手あかや皮脂などの油汚れを取り除く

2,非塗装部分の養生(マスキング)

チェーンや金具など塗装しない部分の養生

3,擦り傷や荒れた革表面を平滑にする

スポンジ研磨材を使用し、バッグ全体を研磨

4,脱脂

アルコール系の溶剤を使用し、脱脂作業

手の油分やスポンジ研磨後の削りカスなどを除去

5,補修剤の擦り込み

バッグの底の部分のスレ傷部分は補修剤の擦り込みとスポンジ研磨材で研磨、

確認を繰り返し平滑にし凸凹を整える

6,革の表面を平滑に仕上げる補修剤を塗布

バッグ全体に補修剤を塗布し、平滑にする

7,乾燥

8,塗料を調色

数種類の塗料からグラム単位で調色

9,調色した塗料+色止めコーティング剤を塗布

スプレーガンで調色した塗料と色止めコーティング剤をバッグに塗布

10,乾燥

塗料と色止めコーティング剤を塗布した部分に触れたり、

当たらないように気を付けて乾燥

11,オイル仕上げ

バッグ全体にオイルを塗り仕上げます

 

 

④シャネル  歴史のご紹介

シャネルの創業者ガ「ガブリエル・シャネル」は、1883年にフランスで生まれました。

幼いころは孤児院や修道院で育てられ、そこで裁縫の技術を身につけたといわれます。

1905年に踊り子兼歌手を目指して、キャバレーで歌う仕事を始めました。

その後、1910年にフランス パリのカンボン通り21番地に帽子屋

「シャネル・モード」をオープンしたのがシャネルのはじまりです。

 

オープンから2年後の1912年、シャネルはジャージー素材を用いたドレスを発表。

このドレスが瞬く間に女性たちの間で話題を呼びました。

当時のドレスの素材にはシルクやサテンなどの高級な素材を用いるのが一般的で、

ジャージーは男性用肌着に使用される素材でした。

当初は驚きと興味本位であった女性たちもジャージーの着心地の良さと

シャネルのシンプルなだけではないシックなデザインに惹かれていきました。

1910年代のヨーロッパのファッションスタイルは、装飾が多く施されたドレスに

丈の長いスカート、コルセットの着用が一般的で、美しく華やかでしたが、

仕事や生活するうえでは、窮屈であり不便でもありました。

 

その様な時代の中でシャネルが提案したファッションスタイルは

着心地の良さ、機能的、かつ洗練されたデザインと、ココ・シャネルの自由で

タイムレスな発想に基づく新しいファッションスタイルでした。

 

また、彼女のデザインはエレガントでシンプルなアイテムが多いことで知られ、

ツイードのスーツ「シャネルスーツ」や、黒一色で統一されたワンピース

「リトル・ブラック・ドレス(略称:LBD)」を展開していきます。

これまでの女性ファッションにはなかったボーイッシュなスタイルを提唱していました。

これは「女性の解放」と呼ばれているほどの革命であり、従来にはなかった女性のファッションスタイルを数々生み出していました。

 

・女性用ズボン(パンツスタイル)を提唱

・高価な宝石ではなくデザインされたコスチュームジュエリーを展開

・女性のために肩にかけられるバッグを製造(ショルダーバッグ)

・当時喪服とされていた黒いドレスを一般化

・独自の香水を開発

など革新的な作品やファッションスタイルを次々と発表していきました。

 

1921年にマリリン・モンローも愛用したフレグランス「シャネルNO.5」を

発表はしました。

「シャネルNO.5」の名前だけで世界中で広く知られており、

現在でも多くの人々から愛用されています。

この香水は芳醇な香りと可愛らしいボトルデザインでシャネルのブランド価値を

一層高めました。

本店をパリのカンボン通り21番地からカンボン31番地に移転をしました。

 

創業から10年足らずで既にヨーロッパを代表するブランドとなっていたシャネルですが、

ハリウッドの衣装デザインも担当し世界有数のハイブランドに成長していきます。

 

1939年に第二次世界大戦がはじまり、その影響でシャネルは31番地(本店)、

香水とアクセサリーのブティック以外の全店を閉鎖しています。

第二次世界大戦の戦後10年経った1954年に閉鎖していた店舗を復活させました。

当時撮影された写真にシャネルのNo,5を購入しようと31番地のブティック店前に

行列するアメリカ兵達の姿があります。

前述の閉鎖、また戦時中という状況にありながらもシャネルの人気が

とても高かった事が伺えます。

 

1955年、女性用ショルダーバッグの原点と言われている「2.55」を発表しました。

 

1970年にフレグランス「シャネルNo,19」を発表しましたが、

1971年1月10日に住居としていたオテル・リッツ

(パリ中心部にある壮麗な高級ホテル)でココ・シャネルが87年の生涯を終えました。

ココ・シャネルの葬儀はパリのマドレーヌ寺院で執り行われ

多くのデザイナー、ファッションモデルが参列しました。

 

ココ・シャネル亡き後のメゾンは、1975年ごろから1983年まで、

彼女のアシスタントデザイナーだったガストン・ベルテロ、ラモン・エスパルザ、

のちにイボンヌ・デュデル、ジーン・カゾーボンらによって引き継がれましたが、

結果としてメゾンは低迷期と評される時期に入りました。

 

1987年にプレタポルテのラインを新設。

※プレタポルテは、フランス語で「既製服」を意味する言葉です。

一般的には、既製服の中でも比較的品質が優れた高価なものを指すため、

日本では「高級既製服」と訳すことが多いです。

 

1982年に、カール・ラガーフェルドがデザイナーに就任しました。

1983年 「マトラッセ」を発表します

※「2.55」をもとに改良が加えられたブランドのアイコンと言うべきバッグです。

※マトラッセとはいわゆる「キルティング」のことです。

キルティング加工の施されているアイテムに広く使われているフランス語で、

シャネル独自のライン名というわけではありません。

シャネル以外に、ミュウミュウやプラダにも「マトラッセ」と

呼ばれるラインが存在しています。

 

2019年2月19日に30年以上にわたりシャネルを率いた

カール・ラガーフェルドが死去。

後任には彼の右腕として長年働いてきたヴィルジニー・ヴィアールが就任しました。

 

製品の大多数は自社工場で製造されていますが、サングラス・メガネフレームは

イタリアのルックスオティカ社がライセンスを受けて生産しています。

 

20世紀末期に買収した、猟銃界のトップブランドである

ホーランド・アンド・ホーランド社を傘下に有する

 

2000年 初のスポーツウォッチ「J12」を発表します。

セラミック素材による強度とデザインを両立させたモデルで

男性からの人気も高い腕時計です。

現代でもココ・シャネルの自由な発想と革新性が受け継がれている事が分かります。

 

現在はフランス人の大富豪アラン・ヴェルテメールと

弟のジェラール・ヴェルテメールによって共同所有されています。

 

 

CMキャラクター

シャネルは商品ごとに違ったCMキャラクターを起用しています。

キャラクターとなる人物は、欧米の人気モデル・女優が中心となっています。

・マドモアゼル(バッグ) ブレイク・ライヴリー

・ココ・マドモアゼル(香水) キーラ・ナイトレイ

・ルージュ・ココ(リップ) ヴァネッサ・パラディ

また、デザイナーのイメージを具現化し世間に広めるイメージモデルを

ミューズ(女神)と呼ぶことがあります。

ミューズ(女神)は、商品ごとのイメージモデルとは違い、

ブランド自体のイメージモデルです。

 

1980年代にはイネス・ド・ラフレサンジュ、

1990年代にはクラウディア・シファー

2000年代にはアンジェラ・リンドヴァル、ダリア・ウェーボウィ、

フレジャ・ベハらを頻繁に広告起用しています。

コレクションの常連のステラ・テナントにおいても「シャネルのミューズ(女神)」

と呼ばれています。

2016年、2017年のブランドのCMには小松菜奈が起用されました。

 

日本におけるシャネル

1994年にシャネルブティック本店(銀座並木通り)を開店しました。

1996年に大阪市・心斎橋店(大丸心斎橋店南館)を開店しました。

心斎橋店が日本において当時最大の店舗でしたが、

2001年に東京・表参道店が開店し、こちらが日本最大となりました。

2004年12月には、銀座3丁目に旗艦店となる

銀座シャネルビルがオープンしました。

 

店舗以外では、千葉県船橋市に日本をはじめとするアジア市場での流通・開発拠点

となるコーポレートオペレーションズセンターが立地しています。

メディア・広告関連の事業を担当する代理店はADK。

日本法人の代表はリシャール・コラス で、フランス本国では

作家としても知られています。

 

商品の輸入総代理店は以下の通りである。

・自社工場製造商品 シャネルジャパン本社

・問い合わせ窓口はファッション、コスメ・香水、ジュエリー・

時計で分かれています。

・ルックスオティカ社製造商品 ミラリジャパン(シャネル アイウェア事業部)

 

ここまでシャネルの歴史についてご紹介させていただきました。

私たちの身近には色々な製品があります。

今後もブランドやバッグ・ソファなどについての歴史などを

ご紹介したいと思っております。

 

お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、

カラーチェンジなどがありましたらお気軽に革研究所堺店にお問合せください。

 

 

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

革研究所  堺店

住所:〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16 革研究所 堺店

電話番号: 072-200-3500

E-mail:  support@sakai-kawaken.com

URL:  https://sakai-kawaken.com

↓お問合せはこちらのQRコードから↓

 

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営業時間:10:00~18:00

定休日:日曜日、祝日に加え

土曜日・月曜日は不定休でお休みさせていただきます。

 

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堺市堺区、堺市北区、堺市中区、堺市西区、堺市東区、

堺市南区、堺市美原区、泉大津市、大阪狭山市、河内長野市

大阪府南部(泉佐野市、富田林市他 )

 

公共交通機関でのご来店

  JR阪和線 上野芝駅より徒歩17分

 

お車でのご来店

阪神高速湾岸線 出島出口より約15分

阪和道 堺インターより約15分

納品等で外出している可能性がございますので、

ご来店する際は、事前におおよその日時のご連絡をお願いいたします。

革修理対応製品

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革鞄・バック

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店舗情報

革研究所 堺店

代表者 藤林 薫
所在地 〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16
TEL 072-200-3500

対応エリア
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当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。

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