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2025/08/10

ソファ修理 マスターウォール デニッシュ ソファ 縫い目 ほつれ 部分補修施工

こんにちは✨ソファ修理、イス修理の革研究所堺店、藤林です。

ご覧いただきありがとうございます (^_^)/

 

 

★マスターウォール デニッシュ ソファ   縫い目 ほつれ 部分補修施工
を堺市在住  O様よりご依頼をいただきましたので、ご紹介させていただきます(^-^) 

 

 

マスターウォール デニッシュ ソファ
マスターウォールとは、岡山県を拠点としている家具メーカー「AKASE(アカセ木工)」が2006年に立ち上げたウォールナット無垢材の家具ブランドです。
ブランド名の由来は「ウォールナットを極める」という意味が込められています。

デニッシュ  ソファとは、ロー&コンフォタブル(心地よい、快適な)をコンセプトにしたソファのシリーズとなります。
奥行きが広くゆったりとした座面と、無垢材のフレーム、そしてカスタマイズ性の高さが特徴となっています

 

 

★マスターウォール デニッシュ ソファ   縫い目 ほつれ 部分補修施工

 

 

目次

①BEFORE(修理施工前)

②カラーチェンジの工程

③AFTER(修理施工後)

④ソファ  歴史のご紹介

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

 

 

 

①BEFORE(修理施工前)

 

ご依頼のマスターウォール  デニッシュ ソファ座面の革を縫い合わせている縫い目の糸がほつれています。

 

このまま使用していると縫い目の糸のほつれの幅が大きくなりソファが使用できなくなります。
また、ウレタン(クッション)を痛めてしまい、ウレタン交換(クッション交換)が必要になる事もあります。

 

 

 

それでは、
マスターウォール デニッシュ ソファ   縫い目 ほつれ 部分補修施工をしていきます(^_^)/

完成したAFTER画像もお楽しみに!(^^)!

 

 

 

②カラーチェンジの工程

●まずはクリーニング
座面を布にレザークリーナーを付けてやさしく丁寧に拭いて汚れや座面の表面の油分を落とします。

●ほつれた糸を除去
座面を縫い合せていた縫い目の糸のほつれた糸をすべて取り除きます。

座面の革同士を縫い合わせ
座面の革のパイピングを縫います。
糸が緩んだり糸が抜けないように始点と終点カ所は折り返して縫います。

縫い合わせたカ所に裏地の布を縫い合わせ
縫い合わせたカ所に裏地の布を縫い合わせます。
糸が緩んだり糸が抜けないように始点と終点カ所は折り返して縫い合せて完成です。

 

 


さて、マスターウォール デニッシュ ソファがどんな風に生まれ変わったでしょうか~(*^▽^*)

 

 

 

③AFTER(修理施工後)

 

いかがでしょうか?

 

座面の再縫製のレザーリペア! マスターウォール デニッシュソファがキレイに生まれ変わりましたー(^_^)/

 

今回は座面の縫い目のほつれ再縫製でしたが、定期的にメンテナンス(クリーニング+保湿ケア)をしてあげると革の乾燥から守り革の劣化を防ぎ末永くお使いいただくことができます。

 

 

以上、
マスターウォール デニッシュ ソファ   縫い目 ほつれ 部分補修施工
でした!(^^)!

 

 

 

④ソファ  歴史のご紹介

リビング家具の代表的なものの一つでもあるソファ。
普段お家でのんびりとTVを見てみたり、お茶を飲みながらゆったりと読書をしてみたりとリビングでくつろぐアイテムとして欠かせないインテリアアイテムですが、ソファはどの様にして生まれたのかご紹介していきます。

ソファは大まかには椅子に分類されていることをご存じですか?

座面や背もたれにスプリングコイル・ウレタン(クッション材)・綿などを入れて弾力を持たせ、布や革などを張った長椅子の事をソファと呼ばれています。
基本的なデザインはクッション性の高い長椅子形状となっています。

 

ソファの起源
皆さんはソファの起源がどこだと思われていますか?
ソファの起源は、中世のヨーロッパだと思われている方が多いと思います。
ですが、実はソファの起源は中東にルーツがある事をご存じでしたか?

私もソファの起源がヨーロッパだと思っていました(>_<)

 

中東には広大な砂漠地帯が広がっていて、主な移動手段は、皆さんご存じのテレビでも見たことがあるラクダに乗っての移動でした。
ラクダで砂漠を移動する時に、身体の負担を軽減できるように使用した敷物「セッティ」がソファの起源といわれています。
ソファや椅子ではなく、クッションのようなものでした。
「セッティ」は、その後時代の流れとともにラクダに乗る時以外にも普段の人々の暮らしの中でも使われるようになりました。

現在のソファには様々な呼称があり、セッティは現在でも用いられております。

カウチ(couch) 
フランス語で「横たわれる」を指しています。
カウチ:「足を伸ばして横たわることができるソファ」、「寝ころびができる長椅子」のことを指しています。
ソファとの違い:片側にヘッドレストがついていて寝ころがる事ができます。

 

カナッペ(canape) 
フランス語で「背もたれ付きの長椅子、ソファ」を指しています。
フランスやイタリア製のアンティーク家具の事を「カナッペ」と呼ぶことがあります。

 

セッティ(Settee) 
英語で「小型のソファ」、「背もたれとひじ掛けのあるソファ」を指しています

 

チェスターフィールド(chesterfield)
鋲打ちやボタン留めが特徴の、英国伝統のレザーソファの総称となります。
チェスターフィールド:背もたれとアームが同じ高さで、総革張りが一般的ですが、高級感と重厚感が特徴となっています。

 

ソファは、王族や貴族の中でも自らの権威や威厳を象徴するために、デザインや装飾を変えていきました。

1600年代初期のソファは四角く、椅子同様の贅沢な木枠に華やかな柄の革張りのソファでした。
こうした贅沢な「ルイ13世様式」の家具は、より簡素な「ルイ14世様式」に置き換わっていきました。
その後の「ルイ15世様式」のソファは背もたれに背中の形に合わせたカーブがかかっている形状になっていきます。
それまでのソファに比べると小さくて軽いものになりました。

「ルイ16世様式」の家具は、家具の形状より華やかな装飾で彩られたことの方が特徴となっています。

 

ソファとしてお馴染みの「肘掛けや背もたれのある長椅子」というデザインは、18世紀のフランスで確立されたといわれています。
宮廷の中で王室家や貴族などの上流階級の人たちが、ゆったりとくつろぎながら会話を楽しむために使われる長椅子として使われていました。

当時の王族や貴族の間では、コミュニケーションとその関係性が重要視されていたそうで、自分と相手との距離を縮めるためと長時間の座っていることも可能とした欠かせないアイテムとして使われていました。

 

フランス革命後のアンピール様式では、ローマ帝国や古代エジプトを思わせる異国的な装飾がさらに目立つようになっていきます。

「ルネサンス様式」「バロック様式」「ロココ様式」「アンピール様式」など、時代の変化とともにさまざまなスタイルのソファが生み出されてきました。

 

この時代の貴族社会では、使い勝手よりも見た目が重視されていました。
フランスは、1814年の王政復古後、数度の市民革命を繰り返しました。

市民の力が強まっていく中でソファはより簡素で、紫や緋色の渦巻き模様で飾られた木製のものが目立ち、より弾力性を増したソファになりました。

王族や貴族が使用していたものが一般市民に広く普及していく中で、過度な装飾が必要なくなり、あくまでも実生活で使いやすく、実用性を重視したシンプルなソファが作られるようになりました。

1920年代~30年代にかけては「アール・デコ様式」がソファにも導入され、より四角い形状のソファも作られました。
「アール・デコ様式」が導入されている一方で、「モダニズム様式」も家具デザインに導入されました。

1930年代以降、ソファの形状や構造は多様性を増していきました。

 

ヨーロッパ以外にもトルコにはソファの一種とされる「divan(ディバン)」があります。
divan(ディバン)は、もともと背もたれやひじ掛けがないもので、少し高くなった床に置かれたマットレスです。部屋の壁際や隅などに置かれていました。

 

足掛けで有名な「Ottoman(オットマン)」はかの「オスマン帝国(トルコ)」に由来言葉です。
オットマンは、もともとオスマン帝国で使用されていた背もたれのない長椅子を指していました。それが、イギリスに伝わり現在の足置き台(フットスツール)のように小型化した形になったといわれています。

 

イスラム圏、キリスト教圏の文化が交わって育まれてきた家具がソファという事なのかもしれないですね。

 

 

日本では明治時代までソファの需要がありませんでした。
理由はお分かりの方も多いと思いますが、その理由をご紹介していきますね♪

日本の文化で特徴的な事は、「家で靴を脱ぐ」という文化や習慣だと思います。そして、ソファの普及した地域、欧州などでは皆さんご存じの「室内でも靴を履きっぱなし」という家で靴を履いたまま過ごす文化や習慣でした。

様々な弊害がありながらも頑なに靴を脱がない諸外国の人々には、ソファは靴を履きながらもくつろげる限られたスペースだったのでは?と思います。
それに対して、日本人は玄関で靴を脱いで室内に入る習慣のため、「床全てがくつろげるスペース」でした。
そのため、ソファがあまり普及しなかったと考えられます。

第二次世界大戦後、日本でも人々の暮らしが豊かになり、暮らしが徐々に西洋化していき、「応接間」という空間が日本に広まっていきました。
玄関から入ってその脇に設けられる事の多い応接間は、大切なお客様をお通しする場として対面する様にソファが置かれました。

近年の家の間取りでは応接間を設ける事も少なくなり、リビングルームという自分達がくつろぐ場所にソファが用いられる様になりました。
ソファの形状やデザインなど求めるものも多様化してきていました。

 

様式に関してのご紹介

ルネサンス様式
14世紀から17世紀初頭にかけてイタリアを中心にヨーロッパで普及した建築や家具、装飾の様式です。

 

ルネサンス様式の特徴
・古代ローマの荘重な様式を理想とし、アーチやヴォールト構造、柱頭形式、装飾モチーフなどを採用している
・建築各部の比例的調和、左右対称、均斉、形式の簡素・明瞭性を重んじている
・垂直線を強調したゴシック様式に対して、水平線を強調している
・大理石の床、円柱やアーチ、絵画や彫刻で飾った壁、

コーニスを施した外壁などが特徴的
・家具も彫刻や象嵌などで豪華に飾られている

 

バロック様式
16世紀後半から18世紀初頭にかけてヨーロッパで広まった芸術や建築デザインの様式です。

バロック様式の特徴
・複雑で立体的な構成されており、曲線と曲面の使用をしている
・光の演出や奥行きの強調
・演劇的な性格が強く、室内空間の複雑な構成となっている
・彫刻や絵画を含めた様々な装飾によって空間が構成されている

 

ロココ様式
18世紀のフランスを中心に流行した装飾様式で、バロック様式を発展させたものです。「ルイ15世様式」とも呼ばれます。

ロココ様式の特徴
・貝殻模様やパルメット、アカンサスなどの植物の葉など、曲線的なモチーフを多用されている
・白塗りの内装や家具に金細工をあしらうなど、女性的な室内装飾
・緻密な彫刻や優雅な曲線、贅沢な装飾、明るい色彩
・花や葉のモチーフ、シェルモチーフが頻繁に使われる

 

アンピール様式
19世紀初頭にフランスで流行した建築や家具、室内装飾、工芸、服飾などの様式です。
英語では「エンパイア・スタイル」と呼ばれます。

アンピール様式の特徴
・古代ローマやエジプトなどの装飾モチーフを取り入れられている
・直線的で端正かつ力強い印象や、豪華で荘重な装飾が特徴的
・優雅で曲線的なデザインやコリント式の柱

 

アール・デコ様式
1910年代から1930年代にかけてヨーロッパやアメリカで流行した装飾様式です。

アール・デコ様式の特徴
・直線と立体の知的な構成や幾何学的模様の装飾
・原色の対比
・ジグザグ模様や流線形などのスピード感あふれる表現がされている。

 

モダニズム様式
19世紀以降の産業革命以降の社会に対応する近代的な建築様式を指しています。

モダニズム様式の特徴
・直線的なデザインや無機質な素材を使用する
・ゴシックやバロック様式の装飾を廃す
・鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの構造を採用されている

 

 

ここまでソファの歴史についてご紹介させていただきました。
私たちの身近には色々な製品があります。
今後もブランドやソファなどについての歴史などをご紹介したいと思っております。

 

お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、カラーチェンジなどお困りごとがありましたらお気軽に革研究所堺店にお問合せください。

 

 

 

⑤施工ご依頼・お問合せ方法・アクセス方法

革研究所  堺店
住所:〒593-8302 大阪府堺市西区北条町2-23-16
電話番号: 072-200-3500
E-mail:  support@sakai-kawaken.com
URL:  https://sakai-kawaken.com

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お問合せ内容をメッセージください!(^^)!

 

営業時間:10:00~18:00

定休日:日曜日、祝日
(土曜日・月曜日は不定休でお休みすることがあるため、カレンダーをご確認ください

※外出・出張していることもあります。
ご来店の際は、事前にご予約いただくか、お電話でご確認をいただくと確実です。

 

出張可能エリア

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公共交通機関でのご来店

  JR阪和線 上野芝駅より徒歩17分

 

お車でのご来店

阪神高速湾岸線 出島出口より約15分
臨海石津町、石津北の交差点を曲がり、泉北1号線を南へ約4km  ⇒  泉北1号線の北条町1丁を右折  (スシロー、KFC、焼肉特急がある交差点)⇒  北条町北の交差点を左折 (びっくりドンキー、コスモ石油がある交差点) ⇒  北条町の交差点を右折  ⇒  約100直進

阪和道 堺インターより約15分
堺インター出口を右折⇒泉北2号線を北へ約4km⇒泉北2号線の津久野町1丁の交差点を右折(堺市総合医療センターがある交差点)⇒北条町北の交差点を右折 (びっくりドンキー、コスモ石油がある交差点) ⇒  北条町の交差点を右折  ⇒  約100直進

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