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革修理ブログ
2025/02/24
エルメス パンプスのカラーチェンジ施工
みなさんこんにちは、革研究所 堺店です。
ブログをご覧いただきありがとうございます(^_^)/
今回はエルメス パンプス
カラーチェンジ施工をご紹介いたします。
羽曳野市在住 I様よりご依頼をいただきました。
目次
写真をご覧の通り、目立ったスレ傷はありませんが、
色褪せとつま先にスレ傷や汚れがあります。
つま先のスレ傷をそのままの状態でご使用すると、
革がひび割れたりと革が破れてくる場合があります。
今回は大きな傷や劣化がないので、スレ傷の補修と
パンプスのカラーをキャメルカラーからブラウンに
カラーチェンジを行います。
いかがでしょうか!!
色褪せとつま先にスレ傷や汚れがありましたが、
全体クリーニング、スレ傷の補修、カラーチェンジをする事によって
綺麗になりました。
補修をする事で綺麗な状態となり劣化を食い止めることが
できるので補修前の状態で使うよりも長く使うことができます。
また、キャメルカラーからブラウンにカラーチェンジをした事で
今までと違ったファッションアイテムとして楽しむことができます。
1,全体クリーニング
長年の使用によって蓄積された手あかなどの油汚れを取り除く。
2,非塗装部分の養生(マスキング)
ソール部分やパンプスの内側など塗装しない部分の養生
3,擦り傷や荒れた革表面を平滑にする
スポンジ研磨材を使用し、パンプス全体を研磨、削りカス除去
4,補修材の擦り込み
つま先のスレ傷は研磨と確認を繰り返し平滑にする
スポンジ研磨材で凸凹を整える
5,革の表面を平滑に仕上げる補修材を塗布
パンプス全体に補修材を塗布し、平滑にする
6,乾燥
7,カラーチェンジ塗料を調色
数種類の塗料からグラム単位で調色
8,調色した塗料+色止めコーティングを塗布
スプレーガンで調色した塗料と色止めコーティングをパンプスに塗布
9,乾燥
塗装した部分に当たらないように気を付けて乾燥
10,オイル仕上げ
パンプス全体にオイル塗り仕上げます
世界中にエルメスの名を知らない人はいないと言っても過言ではない、
フランスを代表するラグジュアリーファッションブランドです。
またエルメスは、創業から180年以上も一族経営を続けている稀なブランドです。
エルメスの創業者
1801年に当時フランス領で現在のドイツ・クレフェルドで宿屋を
経営する両親のもとに第6子としてティエリー・エルメスが生まれました。
ティエリー・エルメスは13歳から馬具職人として働き始めました。
そして1821年頃から、パリにある馬具屋の見習いとして働き始めます。
ティエリー・エルメスは真面目に働き、職人としての腕を地道に上げていきました。
ティエリー・エルメスは結婚をしても向上心は尽きず、
革の染色やなめし方も学びました。
エルメスの始まり
1837年、ティエリー・エルメスが36歳の頃にマドレーヌ寺院界隈、
バス=デュ=ルンパール通り(現在のフランス パリ9区)に馬具工房を
創業したのがエルメスの始まりです。
創業当初は、馬具屋の下請けとして開業し、馬車屋に商品を売り込み、
馬車に自分たちの商品を使ってもらうという流れの商売でした。
ティエリー・エルメスは、儲けることよりも製品の品質を重要視していました。
エルメスの製品は、縫製の丁寧さや丈夫であること、
馬にも配慮したつくりが施されていました。
馬の体に直接当たるハーネスは、馬が嫌がったり暴れたりすることがあります。
しかしエルメスのハーネスは、全体的に丸みを帯びたつくりにしたことにより、
馬の肌への刺激が少なく、馬が暴れることがほとんどなかったそうです。
品質の高いエルメスの製品は、瞬く間に話題となり、顧客が増えていきました。
そして、ナポレオン3世やロシア皇帝までエルメスの製品を
愛用するようになりました。
エルメスは馬具工房としての地位を確立していましたが、
ティエリー・エルメスは馬の鞍の開発をはじめました。
鞍は、馬の背中につける道具で、人や荷物を乗せるための役割があります。
鞍は馬具の中でも製造の難易度が高く、馬具屋よりも鞍屋の方が
社会的地位が高いという特徴がありました。
ティエリー・エルメスは息子のシャルルが成長し、馬具屋エルメスの営業を
息子に任せられるようになり、自身が50歳の頃に、鞍の開発に取り組み始めました。
アトリエに10年以上にわたって鞍の施策に没頭しました。
鞍は頻繁に買い替えるものではなく、ひとつを長く使用するものです。
一切の妥協を許さず、慎重に製造に取組みました。
1867年のパリ万博に自分の鞍を出品して、受賞ができたら製品として売り始めることを決意しましたが、結果は銀賞でした。
1878年のパリの万博で金賞を受賞するべく再度鞍を製作に励みました。
しかし、パリ万博の3ヶ月前の1867年1月にティエリー・エルメスが
亡くなりました。
ティエリー・エルメスの息子である2代目シャルル・エミール・エルメスに
よってパリ万博に出品すると見事に金賞を獲得しました。
1879年にパリ8区フォーブル・サントノーレ通り24番地へ工房を移転しました。
ティエリー・エルメスの孫にあたる3代目エミール・モーリス・エルメスは、
馬車に取って代わり自動車が普及する時代の流れを感じ取り、
今に続く新しいエルメスを創造していきました。
1890年にエルメスの革新における最初の行動として、
ポシェット入れ付きの女性用の革製コルセットをアトリエで作りました。
1892年に馬具製作の技術を基にエルメス最初のバッグ、「オータクロア」を
製作しました。(当時は馬具や鞍を入れるために作られたバックでした)
当時、オータクロアのように縫い目が見えるデザインは珍しく、
注目を浴び、特に女性たちの間で旅行バッグとして愛用されました。
エミール・モーリス・エルメスは、軍に入隊していた時期があり、
軍用車の中で見たファスナー付きの荷物入れに目がいきました。
このファスナーがカバンや革小物にも使用ができるのではないかと考えました。
1923年に世界で初めてファスナー付きの革製カバン、
「ブガッティ」を発表しました。
この名前はフランスの高級自動車メーカーに由来しています。
ブガッディは世界で一番最初にできたファスナー付きのバッグと言われています。
ブガッディは現在の「ボリード」の原型となっています。
その後もエルメスのさまざまなバッグにファスナーが取り付けられました。
1925年には、エルメス初のメンズウェアとなる
ゴルフブルゾンの販売を開始しました。
エルメスのブルゾンは、革を贅沢に使用したゴルフ用ブルゾンは、
イギリスのウィンザー公が着たことで大きな話題となりました。
また、ココ・シャネルがエルメスのベルトや小物などを着用していたことで、
さらに注目されるようになりました。
1927年にはジュエリー、1928年には時計とサンダルを発表しました。
1937年にはエルメスの定番アイテムとなったシルクスカーフ
「カレ」を発表します。
カレは、フランス語で「正方形」の意味ですが、エルメスにおいては、
カレ=スカーフの意味となります。
1938年にシェーヌダンクルと呼ばれる初のブレスレットを発表しました。
船と海底をつなぐチェーンをもとにできたブレスレットで特徴的な
T型の留め具とコマは固い絆の象徴として知られています。
1949年に紳士用のバッグやシルクネクタイの販売を始めました。
1935年代に発表されたサック・ア・クロアが、20年の時を超えて
再注目されることとなります。
モナコ王妃グレース・ケリーが妊娠中に、マスコミからカメラを向けられた際に、
お腹を隠していたのが、エルメスのサック・ア・クロアでした。
その時に撮られた写真が世界中に広まり、バッグは瞬く間に有名となり、
世界中が憧れるようになりました。
1956年にモナコ王妃グレース・ケリーに許可をとってから
サック・ア・クロアからケリーに名称変更しました。
これがケリーバッグの誕生秘話となります。
1961年にカレーシュと呼ばれる香水を発表しました。
女性向けの馬車から名前を付けられたこの香水は、
エルメスの香水部門を設立させるきっかけとなりました。
1970年代からライセンスビジネスが流行しました。
当時のラグジュアリーブランドはこぞって様々な商社と
ライセンス契約を結びました。
スポーツウェアやバッグ、財布、ベルト、靴、傘、タオル、ネクタイ、
そしてマグカップなどに至るまでの商品の数々を販売しましたが、
エルメスは商品クオリティやブランド価値が下がる事を懸念した上で
現在に至るまで一切ライセンスビジネスを行っていないませんでした。
その後ライセンスビジネスによって作られた商品の数々は、
街のスーパーマーケットなどに並ぶまでに広がり、
その結果ブランドイメージが低下しました。
ライセンス=安物というイメージが人々に広まったことによって
1990年代にはライセンスビジネスは衰退しました。
ライセンス契約をしていたブランドもイメージ低下によって
業績も低下する事態となりました。
1980年代から1990年代にかけエルメス社はシャツや帽子を
発注していた会社を次々と買収しました。
買収は、職人技の維持を第一目標にしてのものであり、
そのため買収対象は比較的小規模の会社にとどまっており、
さらにはブランドをコングロマリットによってエルメスが買収されることも
拒否し続けています。
エルメスと資本関係のあるブランドには、
食器のサンルイ、ピュイフォルカ、英国靴のジョン・ロブなどがあります。
1984年に第5代社長のジャン・ルイ・デュマ・エルメスが飛行機で
たまたまイギリスの歌手で女優のジェーン・バーキンと隣の席になり意気投合。
彼女が持っていたカゴバッグを落としてしまい、中身が全て出てしまいます。
それを見て「ポケット付きのものにしたらどうですか?」とジャンが言うと、
「エルメスがポケット付きのものを作ってくれたら変えます。」と
ジェーン・バーキンが言ったそうです。
ジャンは「私があなたのためのバッグをつくりましょう」と返事をし、
その場でスケッチして彼女に見せました。
そしてオータクロアをベースとしたバーキンが誕生しました。
エルメスのブランドカラー
エルメスのブランドカラーと言えば、鮮やかなオレンジカラーを
誰もが思い浮かべる方が多いと思われます。
このオレンジ色が使われ始めたのは、1940年頃からだと言われています。
それまでのエルメスのイメージカラーは、薄いベージュ色でした。
第二次世界大戦の中、物資が不足し、エルメスが使っていた
ベージュの包装紙やボックスが入手困難となってしまいました。
そこで、残っていたオレンジ色の紙を使うしかなく、苦肉の策として
採用したことがきっかけでした。
従来のベージュ色の代わりとして使われたオレンジのカラーは、思いがけず
好評となり、戦後も引き続き鮮やかなオレンジ色が採用されるようになりました。
そして1960年には、正式にオレンジがエルメスのブランドカラーとなりました。
エルメスの主な商品
ケリーバッグ
女性用フォーマルハンドバッグの一種です。
台形型のフォルムを持つかぶせ蓋のバッグで、蓋に錠が付いているのが特徴です。
もともとはエルメスのオリジナル製品でしたが、現在ではさまざまな
ブランドから販売されています。
バーキンバッグ
バーキンバッグは様々なサイズで販売されています。
それぞれのバッグは、顧客が選択した異なる皮革、色、金具で作られます。
ダイヤモンドの装飾など、他の個別のオプションもあります。
バッグには、カーフレザー、トカゲ、ダチョウなど様々な皮革が使用されています。
最も高価なものは海水ワニ革で、小さい鱗のバッグは
大きい鱗のバッグよりも高価となっています。
各バッグはヤギ革で裏打ちされており、内側の色は外側の色と一致しています。
バーキンバッグの価格は、皮の種類、色、金具によって異なります。
エル
スーパーモデルのエル・マクファーソンが発注したエル
巾着型で、底の部分に化粧品を入れるための外から開閉可能な引きだしが付いています。
このようにエルメスのバッグには発注者ないし最初の所有者の名が
付いたモデルが多く存在しています。
日本人男性が発注した大型旅行鞄マレット・タナカもあります。
1998年に発表されたフールトゥやエールライン、バッグ以外にも
ベルト、革手袋、ガムケース、笛、櫛、トランプ、マネークリップ、ピルケース、
扇子、犬用首輪や腕時計など様々な生活小物も厳選された素材で
パリの工房で製造されています。
ここまでエルメスの歴史についてご紹介させていただきました。
私たちの身近には色々な製品があります。
今後もブランドやバッグ・ソファなどについての歴史などを
ご紹介したいと思っております。
お手入れをすれば長く使えますので、革製品での補修や染め直し(リカラー)、
カラーチェンジなどがありましたらお気軽に革研究所堺店にお問合せください。
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